続・「レセプト」の資格取得後に立ちはだかるもの

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様々な資格取得を扱っているある学校のサイトでは、こんな風に謳っている。

“医療事務の仕事は一般の事務職と違い、保険点数計算など特殊な業務も
含まれているので、専門分野に特化した知識が必要。レセプト作成がメイン
の仕事になるので、正確で細かい仕事ができる人に向いている。

また、患者と接する仕事なので、明るさや思いやりのある心も大切。医療
事務として働くのに資格取得は絶対条件ではないが、有資格者は当然
の事ながら待遇面でも有利になるし、やりがいのある仕事も任せてもらえる”

私はこのテの文章を読む度に、ある一人の女性を思い出す。この女性は
将来の事を考え、必死にレセプトの勉強して、ついに資格を取得した。
そして、医療機関への就職活動を展開する。そこにそびえる大きな壁。
それこそが応募条件の、

「実務経験」

大体は、実務経験が最低でも2年以上、通常だと3年以上ない人は、最初
から取らないというのだ。もし嘘をついた場合、それが理由で解雇も可能だ。

だから、この世界はベテランにはどんどん仕事が廻ってくる。つまり、企業
の求めるものは即戦力。新人を一から育てる時間も環境も、お金も人材も
ない。だから、欲しい人材は手のかからないベテランのみとなる。

だが、資格を取ったばかりの人は、実務経験を積む場がなければ一生、
新人でしかない。新人からベテランになっていくには、実務を経験して
いくしかないのだ。これはレセプトに限った事ではない。

どんなベテランにも必ず新人時代がある。あの美老庵・師匠でさえ、お客
さんに「勉強不足」と言われた事があるそうな。間違っても今の師匠に対
して、そんな事を言う人はいないと思うよ(笑)。

どのサイトを見ても良い事しか載っていないし、資格を取得さえすれば、
まるで薔薇色の未来が待ってるかの如く煽りまくる、と私には思えてしまう。

私が昔、心理療法と療術を学んだT学院では、卒業後、自ら整体院を開業
する人は全体の2割に満たない。そして、1年後に残っているのは1割以下。

また、整体師として外の治療院で働く場合、時給がマックのバイトと同じ
という現実も聞いている。この話をしてくれたのは、私より年上の男性
だったが、とても独立できる状況ではない。

もちろん、基本は常に自己選択・自己責任だし、全ての責任を学校になす
りつけるつもりは毛頭ない。だが、資格取得を奨励する学校は、こういう
厳しい現状や現場の矛盾etc. どこまで把握しているんだろうか。

自分のやりたい仕事で経済をあきらめるか、思い切って別の世界へ転職
するか。それとも・・・ 世の中には、自分のやりたい仕事だけで、生活が
充分に潤ってる人がいる。これも現実だ。

レセプト志望の女性は、未だに仕事が見つからないままでいる。
20060619
結婚式シリーズ フレンチのお楽しみといえば、やはりデザート。この他にウェディング・ケーキも振る舞われ、「おいしいデザートが2度も食べられるなんて、シアワセよね~」と全員独身テーブルの私達は盛り上がっていた(笑)。ポストカードはたんたんのお友達・健ちゃんの作品。

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