2003 年 10 月 19 日 のアーカイブ

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ドキュメント

2003 年 10 月 19 日

たまたま遅いランチを食べながら、TVを見ていたら、とあるドキュメントをやっていた。

80才をすぎたばーちゃんは、今でも現役バリバリの実業家。18才の頃から、ブティック

経営を皮切りに、次々と事業を展開。不動産ビジネス等、多角経営で財を成す。結婚3回、

離婚3回。どうも夫運はないらしいが、自由が丘の一等地に自宅兼事務所を持っている。

壁一面アクセサリー&洋服に囲まれた彼女は、光り物が大好き。キラキラと輝くモノは、

幸福を呼ぶというポリシーがある。「女は灰になるまで女だから、死ぬまでキレイでいる

のよ。また再婚するかもしれないし。まだまだやりたい事だらけで、死ねないのよ」と

笑い、家にネイリストを呼んで、プールで体を鍛えている。まさにメイ牛山系だな(笑)。

実は、彼女が売れっ子占い師なのだ。夫運が悪いと、占い師になるのか? 占い師に

なる女は、夫運が悪いのか(笑)? 鑑定料金は1時間1万円(←師匠と同じだな)だが、

連日予約でいっぱい。とにかく多忙な毎日だ。このばーちゃんには、3番目の夫との間に、

一人息子がいる。41才になる独身の彼は、母親が経営する不動産会社を引き継いで

おり、実は難病を抱えているのだ。胃が悪いため、食事は全てチューブを通して、直接

胃に送られる。スルスルと鼻から、細く長いチューブを入れ、スイッチオン。後は自動的に、

機械から栄養剤が胃に送られるのだ。これを1日3回6袋。隣で複雑な表情をした母親が、

普通に食事をしている。たとえ胃を手術をしたとしても、完治にはならないらしい。

だから、彼はこの苦しい作業を、生きるために一生続けなければならない。あまりの

衝撃的な映像のために、ランチを食べる手が止まってしまった。大変申し訳ないが、

私は吐き気をもよおしてしまったのだ。まさにDevil未空、鬼未空じゃないかーっ?!

本当にごめんなさい。でも、食べる事が大好きな私には、とにかくショックな光景

だったから、お許し下さい。震えがくるのと同時に、涙がうるうるしてきた。それに

しても、こんなにも惨く、苦しい目に遭ってる人がいたなんて、想像を絶する。彼に

食事の楽しみなんて、全然ないよね。これじゃ、デートだってできないもん(泣)。

思わず私は、こうやって当たり前のように、箸でランチを食べられるシアワセをかみ

しめた。ココロから感謝できた。素直に「いただきます」と祈って、一口、一口、

味わって食べてみた。うん、おいしいよ。ありがたいよ。愚痴なんて言えなくなる。

このところ、体調が悪いだの、ブーブー文句ばっか言ってたから、神様が「未空、お前

は今のまんまで、十分恵まれてるんだよ。シアワセなんだよ。わかったかい?」と諭さ

れたような気がした。だから、TVを通じて、彼に引き合わせてくれたのかもしれない。

いつもより、よーく噛んで「ごちそうさま」と手を合わせた。こんな風にできたのは、

幼稚園以来か(笑)。何だかカラダが元気になったような、エネルギーが湧いてくる

ような、不思議な感覚。そっか、当たり前の日常に慣れすぎてたんだよね。私の当た

り前は、万人の当たり前じゃないんだよね。今さらながら気づく。噛む、食べる、飲む、

味わう。今はひたすら有り難い。彼の病気が、少しでも良くなりますように! そして

今よりラクになれますように・・・

♪今日の身にしみる一言♪ 「一人前ではないという事は、制約を受けるという事です。私は管理する事も、管理される事も放棄しました」by 師匠

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