2004 年 4 月 6 日 のアーカイブ

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フリーエージェント

2004 年 4 月 6 日

今、仕事でいちばん成功しようとしているのは女性なんですよ。結婚や出産で

キャリアの岐路に立たされて、その都度、仕事と両天秤に掛けざるを得なかった

12年前に比べて、社会が女性に適応しつつあるんです。仕事をする時間や空間

に囚われない「フリーエージェント」と呼ばれる仕事スタイルをご存知でしょうか?

アメリカの職業人口の約4分の1が採用しているこのスタイルは、結婚しながら

子育てしながら、仕事に従事したいという女性にピッタリです。今ある人材派遣の

システムも、仕事がないからとアルバイト感覚で登録するのではなく、本来自分の

都合の良い時間帯に、自分の能力を活かす事のできる仕事の場を提供してくれ

るものです。その意味においては、フリーエージェントに近いシステムといえるかも

しれませんね。このような流れは、終身雇用制度を良しとしてきた男性達にとって、

まだまだ馴染みづらいスタイルのようです。男性達が適応しきっていない今こそ、

女性にとってはチャンス! しかし、これには1つ、大きな落とし穴があります。

それは「勝ち組み」「負け組み」がハッキリしてしまう事。社会ニーズに対して、

相応の能力がなければ、「フリーエージェント」として仕事を続ける事は難しいと

いえます。まさに、実力社会なのです。黙っていれば、仕事が向こうからやって

きた時代が終わりを告げた今、毎日同じような仕事の繰り返しにつまらないなどと

言っている場合ではありません。自分は何がしたいのか? 何に適しているのか?

自分の仕事に対する方向性をいち早く見つけ、その目標に向かってどんどん進み、

是非「勝ち組み」になって下さい。企業もまた、そういう自立した人材を求めて

います。もはや、与えられた仕事をこなすだけの人材は、必要とされていません。

仕事を自ら生み出して、利益に繋げていく人を必要としているのです。そのため

企業が求めるからではなく、自ら必要を感じて、資格スクールに通う人も増えて

きました。それは、出世など目に見える外形的な成長のための「キャリアアップ」

ではなく、今や人々は、自分の能力を活かして、いかに自分らしさを仕事で表現

できるようになるかという、内面的な充実や満足を意味する「キャリアブランシャル」

の重要性に気づき始めました。自由と厳しさが表裏をなす現代。社会に果たす役割

の中で、自分の適正を十分に発揮して、文字通り「世界に一つだけの花」を咲かせ

てほしいものです。

/山本 正樹(経営コンサルタント、株式会社理想経営 代表取締役)

♪昨夜のお初:アーノルドパーマー 上がアイスティーで下がレモネード。なかなかの美味。オー・バカナルのカスタードパイは激ウマ。損はさせまへん。

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