2005 年 12 月 19 日 のアーカイブ

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おかげさま②

2005 年 12 月 19 日

私は毎年、美老庵・師匠に1年間の感謝の気持ちを込めて、Xmasカードを送っている。
年に数えるほどしか会わないのだが、気がつけば最低7~8時間は話していて、それ
でも話題が尽きない。「人間の事なら、俺に聞け」と豪語する我が師匠は、殺人以外
は全て経験済みなので、何を話しても驚かない。師匠が土佐犬なら、私はキャン
キャン吠える小型犬のようなものだ。

「私なんてチョロいもんですよね」と手の平を上にして、揺する仕草をすると、「ウィ。
いや、そんな事ないよ」と言いつつ、目は笑っている。いつもココロのガス抜きを
してくれ、新たな風を吹き込んでくれる貴重な存在だ。

「俺が20年以上かけて培ってきたエッセンスをあなたに話しているんだから、あなた
は20年もかからないでしょ」と言われるのだが、悲しいかなバホ弟子は飲み込みが
悪いので、平気で40年はかかりそうだ(笑)。今年は師匠から、Xmasカードの御礼
の手紙が届いた。

「心温まるメッセージ、じんわりと心の底から温もってきます。貴女と出会ってから、
ずいぶんと時が流れました。貴女の身の上には色々な事があり、苦労もしてきま
したが、少しずつ確かな成長をしていってると思います。場面は違うでしょうが、
貴女の感じる事、思う事、立ち止まってみたり、逡巡し、葛藤し、また時に喜び、
魂の感動を覚えたり、小さな積み重ねの中から、達成領域を手にしたり、私の軌
跡を辿っていると思うのです。決して完成はない、到達地点もない、どこまでも続く
道ですが、歩いて行きましょう。本当にステキな愛弟子ができて、私もうれしいの
です。道先案内人が確かなものといえるかどうか。でも、迷子にはさせないからね!

人と対座する仕事は、関わる人は山ほどいて、目まぐるしく出会って、語り合って
いくのですが、それでいて実体は、この上なく孤独な稼業です。また会いたいね」

見慣れた筆ペンの文字を何度も読み返す。切手やシールも凝っていて、これは
決してMailでは味わえない。私と同じで、ものスゴいクセ字だが、温かいものが
伝わってくる。やっぱ手紙っていいなぁ。うれしいなぁ。

今まで師匠からもらった手紙は、全て取っておいてある。私の大切な“おかげさま”
グッズなのだ(笑)。決して完成はない、到達地点もない、どこまでも続く道・・・
それこそが人生だし、生きるという事に他ならない。

どうか愛弟子未空が迷子にならないように、末長く見守って下さいね。
“おかげさま”の師匠、いつも温かいメッセージをどうもありがとう!
20051219

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