2006 年 10 月 21 日 のアーカイブ

ホーム >  未空ブログ > 2006 > 10月 > 21

病気のデパート

2006 年 10 月 21 日

能城律子さんはまさに、幼少の頃から病気のデパートだったのだ!

小学校4年生で肺門リンパ腺を患って以来、胃潰瘍、30代で子宮癌
による子宮摘出、40代では乳癌で両乳房を失う。その他、2回の肝臓
結石、喘息、肺炎、両肩関節障害、股関節脱白、胸郭出口症候群(心臓
からの太い血管が潰れて、両手まで血液が届かなくなる病気)を克服。

不自由な体の障害者でありながら、過酷な国際ラリーへ59歳から挑戦
を続け、通産8回の国際ラリーで完走6回という驚異の精神力を持つ。

私は幼少の頃から、アタマは弱くてもカラダだけは強かった。今でも
丈夫な方だと思う。だから、能城さんのような病気のデパート人生を
想像するだけで、体中の関節が痛くなってくる。

人間として、どんなに辛かっただろう、苦しかっただろう。そして一人
の女性として、どれほど悲しかっただろう、悔しかっただろう。それを
見事に克服した肉体の回復力、そして強靭な精神力は本当に凄い
としか言いようがない。ただただ頭が下がる。

そんなスーパーウーマンの能城さんには、旅行家・イスラム社会問題
評論家という顔もある。1959年以降、ヨーロッパ、アメリカ、アジアを
振り出しに、「女性と子供の生活」をテーマにした海外取材旅行は、
現在までに127ヶ国を記録する。

アラブ諸国を十数回取材し、日本人女性として初めてイスラム教のラマ
ダン(断食)を経験するなど、その豊富な体験からイスラム社会問題の
専門家として知られているそうな。著書に「女のアフリカ(文芸春秋刊)」
「オイルダラーの秘密~アラブ世界の“光と影”(サンケイ出版刊)」がある。

また1970年には世界各国を旅した経験から、読売新聞紙上にて「世界
の一流品」の連載コラムを執筆。最近、数多く出版されている「世界の一
流品」ブームの火付け役になったとか。時代の先駆者でもあるんだよね。

うーむ、さすが「能城律子に会えば、誰もが元気になれる」と言わしめる
だけの事はある。資生堂のTSUBAKIシャンプーは、CMにこういう“美しい”
日本女性を起用して頂きたい(笑)。

思いやりと慈しみに満ちあふれた国際宅配おばさんは今頃、世界のどこ
に優しさを届けているのだろう? 是非ご本人にお目にかかりたいと思う。
20061021

twitterページ
facebookページ
Amebaブログ