2007 年 10 月 9 日 のアーカイブ

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賃貸の人は必見「敷金返金」の際の驚くべき体験

2007 年 10 月 9 日

私は賃貸マンションに住んでいるのですが、今年の5月に引越し
をしました。その時の経験は、役立つ人も多いと思いますので
今日はそれをお話しましょう(持ち家の人は、単なるネタ話って
事でお楽しみ下さい)

賃りていたマンションやアパートを出るとき、預けていた敷金を
清算しますよね。

敷金とは、家賃を滞納したり、退出の時に原状回復をするために
大家さんに預けているお金です。

普通は、引越しの日に、全ての荷物を運び出した後、大家さんや
不動産屋さんが確認に来て、汚れていたり、破損しているところ
を調べ、それを修繕(きれいにしたり直したり)する費用を計算し、
その分が差し引かれて、敷金が返ってきます。
(修理費用が敷金で足りなければ追加で請求されます)

私の場合は、下記のように請求されました。

———————————-
預けてある敷金   148,000円

(原状回復費用)
ハウスクリーニング   45,000円
和室の畳表替え     30,000円
襖ウラ張替え      4,400円
壁クロス張替え     29,400円
フローリング傷補修   8,500円
消費税           5,865円 
請求額          123,165円

差し引きの返金額    24,835円
———————————-

戻ってくるのは、たった2万5千円弱かぁ~・・・

その場で清算書にサインするように言われましたが、
「確認してから」と念のためサインは保留に。

ところが、調べてみると、色々とんでもないことが分かりました。

例えば
■ハウスクリーニングは、次の入居者に貸すために
きれいにするものなので、大家さんの負担すべき費用。
(普通にきれいに掃除して出れば、借りた人の負担はなし)

*たとえ契約書に「ハウスクリーニング費用は借りた人が負担」と
書いてあっても、それは不当な契約なので無効になる。

■畳の表面は普通に使っていれば磨り減っていくもの(経年劣化)
なので、表替えも大家さんの負担すべき費用。
壁紙のくすみや色あせも、故意に傷つけたものでなければ同様。
つまり、経年劣化したものの修繕は、大家さん負担。

■経年劣化ではない、借りた人に責任のある補修費用についても、
住んでいた年数に応じて、負担割合が減少。
(要するに長く住んでいれば、それだけ家賃をたくさん払って
いるので、借りている人の負担は当然減るということ)

等など。

これは全て、国土交通省が敷金トラブルを防ぐために決めた
ガイドラインで明確に示されており、不動産屋さんには
これに沿って計算をするように指導されているとのことなのです。

じゃあ、ほとんど払う必要ないんじゃないのか~?と思い
念のために、宅建協会(不動産屋さんの業界団体)や行政の
担当者に確認したら、やはり同じ回答でした。

早速、その結果を不動産屋さんに電話してみました。

私「行政や協会に聞いたら、ハウスクリーニングは大家さん負担
だと言ってましたが・・・?」

不「あ、でも契約書にあなたが負担すると書いてありますから」

私「契約書に書いてあっても、不当な契約なので無効だと
言ってましたが?」

不「そうですか・・・わかりました」(あっさり)

こんな調子で、あれもこれもとみるみる負担額が減っていき
請求額の見積もりは、以下のようになったのです。

———————————-
預けてある敷金    148,000円

(原状回復費用)
ハウスクリーニング      0円
和室の畳表替え        0円
襖ウラ張替え       4,400円
壁クロス張替え      1,680円
フローリング傷補修    8,500円
消費税            729円 
請求額          15,309円

差し引きの返金額    132,691円
———————————-

おいおい、おーい・・・(ーー;)
なんとたいした交渉もなく、返金額があっさり10万円以上アップ!?
最初の見積もりは、一体なんだったのか?

結局、大家さんにいい顔するために、不動産契約のことをよく知らない
一般の借主からは、そ知らぬ顔でぼったくり、それに気付いた人とは、
裁判をやっても確実に負けるので、あっさり返金するということなのです。

でも、残念ながらほとんどの不動産屋さんが、似たり寄ったりなのが
この業界の実態のようです。

もし、賃貸マンションやアパートから引越しをする場合は、
気をつけてください。
よく調べずに、退室調査表や修理見積書に言われるがままに
サインをしてはいけませんよ。

あと、もう一つ大事なこと。
やっぱり人から借りてるお部屋なので、きれいに大事に使うのは
当たり前。大家さんに感謝するもの、人間として当たり前。

最後の掃除は「プロよりきれいにしてやる!」くらいの気持ちで
ヒカピカにしちゃいましょう。
退出調査に来てくれた不動産屋さんの担当者には「ご苦労様です」
とお茶ぐらいサービスしましょう。
長い間貸してくれた大家さんには、お礼にお菓子くらい渡しても
バチは当たりませんね。

自分のやるべきことをきちんとやり、相手にも感謝の気持ちを忘れない。
その上で、正しいことは堂々と主張することが、
とても大事だと思うのです。

/増澤 陽策
メルマガ「ミタクル通信」より引用

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20071009
♪由岐神社の全景。さすが鞍馬一体の氏神様だけある。なかなかイイ雰囲気なんだな、コレが。

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