“死のつらら”と呼ばれる驚異の自然現象「ブライニクル」

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いたいけな子供の頃、未空母から「かまいたち」という自然現象
の話を聞いて、面白いなぁと思ったと同時に、その言葉のインパ
クトが強烈だった覚えがある。

南極大陸・ロスエーゲ海近くにある小さな島ラゾールバック。凍て
つく寒さの中、イギリスのテレビ局BBCのカメラクルーは、驚異の
自然現象の撮影に世界で初めて成功した。

彼らが捉えたのは、触れたもの全てを凍らせてしまう海の冷たい
殺し屋「ブライニクル」

これは1960年代に、存在がすでに確認されていた自然現象の
一つだが、現在まで誰一人、その姿をカメラに収めたた者はいな
かったそうな。

「ブライニクル」はその美しい姿から、1974年まで氷の鍾乳石と
呼ばれていたが、「ブライニクル」が放つ強い冷気に触れると、
どんな生き物でも凍りつき、死んでしまう事から、「死のつらら」
と呼ばれるようになったという。

この現象は、海の中に0度以下の塩水が流れ込んだ時に起き
るといわれている。風が止んで気温が下がると、海の表面の
水分だけが次第に凍っていき、塩分は凍らずに残る。

その濃い塩分を含んだ海水が氷の表面に留まり、急速な外気
の温度低下によって、氷のすき間から海中に流れ込む。これが
「ブライニクル」と呼ばれる現象の実態なんだとか。

外気と海中の温度差が激しい時に起きる「ブライニクル」の姿
を捉えるまで、撮影隊は相当の苦労を強いられた。というのも、
この映像撮影時の海中の温度はマイナス1.9度、海面の温度
はマイナス20度。

この寒さの中、カメラクルーは5~6時間も海底に座り続けて
いたのだ。これはもう命をかけた荒行だと思う。ただただ
「ブライニクルを映像に収めたい!」という凄まじい執念に
脱帽した。素晴らしい映像をどうもありがとうございました。

通常の海水より密度が高く、大気のつららより非常に速い
速度で成長していく、驚異の自然現象「ブライニクル」だが、
何より惜しいのは、動画が削除されてしまった事だ(号泣)。

私はしっかり見たのだが、髪の毛の代わりに生きている蛇が
生え、触れたもの全てを石に変えてしまう、ギリシャ神話に
登場するグライアイ魔女3姉妹の一人、ゴーゴンを思い出した。

大自然は人智をはるかに超え、あまりに美しく神秘的で、
そして残酷だ。とりあえず「ブライニクル」の写真は見れる
ので、チェケラ! 

“死のつらら”と呼ばれる驚異の自然現象「ブライニクル」
世界で初めて撮影される!
http://rocketnews24.com/2011/12/02/158082/

巣鴨・空庵事務所3Fのベランダから撮影。とにかく激寒で、何はともあれ防寒の一日だったが、「ブライニクル」から比べればねぇ(笑)

ナマ拳、その他のスケジュールはこちら

たった一言でもいいので、コメント下さいね。

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