Fifty Fifty

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20050102
フィフティ・フィフティ(50対50)の関係とは、お互いに貸し借りのない関係、公平で上下感のない

関係の事をいうのでしょう。また、ウィン・ウィン(Win Win)の関係とは、ギブ&テイク、お互いに

与えるものがあり、受け取るものがある。あなたに良くて私にも良い、という協力し合う関係をい

うのでしょう。この2つは似ているようで違い、違うようで似ています。この1~2年、ビジネスにお

いて、ウィン・ウィンの関係が大切だと見聞きするようになりました。勝ち組・負け組の発想に対

して、自分だけ勝とう(儲けよう)としてはいけない。本当のビジネスとは、相手にも勝利感を与

えるものである。ビジネスパートナーであれ、顧客であれ、自分も相手もいい気分になれる関係

が築けなければ、そのビジネスの将来性はない。この理論について、私は異議を挟むものでは

ありません。が、このウィン・ウィンの関係がフィフティ・フィフティに傾いた時、勘違いが起こるよ

うな気がします。ビジネスパートナーと勢いよく始めたベンチャービジネスが、あっという間にダ

メになるのも、ウィン・ウィンの関係をフィフティ・フィフティに持ち込んでしまうのが、原因の1つ

だと思います。相手のためにやった事と相手にしてもらった事を、まるで天秤で量るように、キッ

チリ等分するような考えを持つと、だんだん人間関係が悪くなってきます。自分はこれだけやっ

たのに、相手はこれしか返してくれない。自分の方がたくさん与えて、損をしているような気にな

ります。そこで、これはウィン・ウィンではない、相手はもうちょっと、自分のために何かしてくれ

るべきだと思い、不平不満がたまります。相手は相手で、自分だってここまでやっているのに、

不満を言われる覚えはないと反対に文句を言います。結果、相手にも自分にも良かれの関係が、

相手にも自分にも悪しかれの関係になり、袂を分かつ事になるのです。なぜ、そうなってしまうの

でしょう。それは、人は他人にしてあげた事はよく覚えているのに対して、人からして頂いた事は

結構、忘れてしまうものだからです。与えたものは忘れないが、与えられたものは、たまに忘れる

事がある。また、与えたものは重要な事だと思うが、与えられたものはさほど重要だと思っていない。

大方の人間とは、そういうものです。ですから、自分ではフィフティ・フィフティと思っていても、実は

そうでない事が多いのです。相手との貸し借りのバランスを考えた時、50対50よりは45対55くらいに

考えた方が良いのではないでしょうか。自分の方が少しだけ、相手より何か与える事ができている。

そのくらいで何とか、バランスがとれているのかもしれません。また、さらに言えば、自分の知らな

いところで、相手が何かして下さっている事もあるんですね。私は今年の9月に、初めて本を出しま

した。全くの無名の新人ですから、本が売れるかどうか、出版社としては賭けでした。10月に入って、

すぐ重版がかかりました。私に出版のチャンスを下さった明日香出版に、損をさせないで済みそうだ

と胸を撫で下ろしたのですが、その後、営業の方にこんな話を聞きました。何でも関西の方の書店さ

んに、一度に30冊注文した人と50冊注文した人がいたと。胸が詰まる思いでした。これはたまたま、

営業の方に会う機会があって聞いたのですが、聞かなければ知りませんでしたし、聞いた後もどこの

どなたが、大量に買って下さったのかはわかりません。発売と同時に、書店に駆けつけてくれた人。

ネットで注文してくれた人。友達に薦めてくれた人。メルマガやブログで宣伝してくれた人。色んな方

のおかげで、今「のち式“経営”クリニック」がネット書店、リアル書店に並んでいます。私の知らない

ところで、本当に多くの方のお世話になりました。そんな風に私の場合、45対55どころではなく、40対

60か、30対70かわかりませんが、皆さんに受けた恩に少しでも報いる事ができるように、愚直な文章

ではありますが、これからもメルマガ発行をがんばっていきたいと思います。

/野知 律子(有限会社スタジオキキ 代表取締役)

♪昨日の抹茶オーレ in 六ヒル 「ハウルの動く城」を見に行った。激混みかと思いきや、空いててLucky♪ ハウルにホレてしもーた。

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たった一言でもいいので、コメント下さいね。

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