兆しを読む

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20050107
ある出版社から、「兆しを読む」というメッセージの書かれたカードが届いた。年賀状代わりに送られてくるらしく、

「シンクロする言葉と内容だったので」と親切な友人が送ってくれた。「座頭市を後ろから切る事はできない。なぜ

なら、彼は兆しを読むプロであるから。優れた武道家は、相手の動きを予兆するシステムを身体に確立している。

筋肉と筋と骨がある方向に激しく動くために、その直前に準備される、反対方向への微動。達人はそれを見逃さ

ない。兆しを読む極意は、古武道の皆伝書に書かれている(よーな気がする)。“感覚を閉ざせ”。あなたは多く

観すぎている。座頭市がフツーの武道家よりも、より兆しを読むのは、このためだ。蝶が羽根をフワッと動かす。

空気のかすかな動きは、離れた綿毛をほんの少し押す。かすかな予兆の後に来るのはしかし、“凶兆”とは限ら

ず、“吉兆”の可能性もある。だって座頭市は、意外にモテちゃったりするから。後ろから静かに近づいて来るのは、

キレイなおねえちゃんかもしれない。人間はサバイバルの歴史から、凶兆を読む事に、より慣れてしまった。座頭

市になれない人のための、世界の秘密。“凶兆と吉兆は、同じ神の別の名である”」。わかるなぁ、コレ。兆しって

確実にあるんだよね。年末、プーケット島に行く予定だったというクライアントの女性が、「なぜかなし崩しになって、

行かない事になったんですけど。今になって考えると、ムリしなくて良かったんですね」とおっしゃっていた。大晦日

には、40代の女性の飛び降り自殺の巻き添えになった50代の男性がいた。お正月には、津波が起こる前日に、

モルディブから帰って来たという方がいて、「TVで見てたら、心臓がバックンバックンしてきた」との事。人の運・不運

を左右する出来事の前には、やはり兆しがあったのだろうか。地震の前の動物の生態、津波の前の海の変化etc.

兆しは、機指し。もう国対国で戦争してる場合じゃないし、独裁者がのさばる時代でもないんだよ。そーゆー争い事を

止めて、全てを地球規模で考えなさい。今がそのチャンスなんだよ、と示しているとも言えないか。時代は「Oneness

(全ては1つ)」に向かっている。そう信じたい。

♪今日の出張 「それでは歌舞伎座の前で」とクライアントの方に言われ、待ち合わせ場所に急ぐ。お正月に歌舞伎もイイなぁ。

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