続・我が愛しの画家・牧島如鳩

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誕生釈迦像それと並行し、如鳩は早い時期から、仏教の
勉強や仏僧との交流を通じ、仏画を描いていた。自らの
私的な経験による死者との関わりによって、彼独自の
特異な宗教画が生み出されてゆく事になる。

最初の油彩による仏画「涅槃図」が描かれた契機となった
のは、妻静子の死だった。結核のため、27才でこの世を
去った妻の供養のために、如鳩は10年をかけてこの画を
描き、静岡県・伊東の朝光寺に奉納したのだった。

また1945年、東京大空襲の際に、ニコライ堂は遺体の
安置場所となったが、その悲惨な状況の中、世界平和
を希求して「誕生釈迦像」は描かれた。

イコンの画法を応用して描かれたその仏画には、仏画
でなくては託し切れなかった、如鳩の悲痛な思いが
表れている。

戦後、如鳩は福島県いわき市の小名浜で、日本古来
の神道を背景にキリスト教と仏教を習合した代表作
を生み出す。

不漁に悩む地元漁師の依頼により描かれた「魚籃
観音像」は、鰯の稚魚が入った器を手にした魚籃
観音が、小名浜港上空に飛来した様が描かれ、
画面左側に天使とマリア、右側には菩薩と天女
が配置されている。

完成したこの絵を人々は、トラックの荷台に載せて
町を練り歩き、以後、港では大漁が続いたと言わ
れている。
20090823
三越前・三井記念美術館にあった書庫扉。これはレプリカだが、本物は厚さ53.3センチ、重さ50トンにもなるという。これぐらい頑丈じゃないと、三井家の貴重な資料は守れないんだろうね。Made in U.S.Aなんだって。さすが、デカッ!

ナマ拳、その他のスケジュールはこちら

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