苦しみ

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私は苦しい事は嫌いです。痛い目に遭う事はできるだけ避けたいです。けれどここにきて、
「苦しみ」というのは必要な事なんだと思うようになりました。「苦しみ」とは、今まで
の自分が居心地悪くなるという事です。つまり「今の自分をちょっと見直しなさいよ」と
いうサインです。「今のままでもいいけど、あなたはもっとステキになれるから、こう
いう事も気づいたり学んだりした方がいいわよ」という神様からの愛のムチなのです。

でなければ、わざわざ世界人口63億分の1の確率で、苦しみの原因となる人が目の前に
現れたり、天文学的な確率で、そのような出来事が身に降りかかる訳がないんですね。
エレン・クレイドマンの「幸福のボタンをかけ直す60分レッスン(PHP研究所刊)」に
「苦しまずに立ち直る事は有り得ない」と書いてありました。彼女は本がベストセラー
になって喜びの中にいた時、乳癌に冒され、苦しみのどん底に突き落とされます。

けれど、それを乗り越えて、その経験をセミナー等で話し、たくさんの人に勇気を与え
るようになりました。本田健さんも「きっと、よくなる!」の中で、「成功者達の話を
聞いていると、“人生最大のピンチをきっかけに運が良くなり、人生が大幅に素晴らし
くなった”という人が多い」”と紹介しています。自分が更にステキになるために、
苦しみは必要なのです。

でも、私は苦しみは必要だとは思いますが、「長引かせる必要はない」と考えています。
苦しい事が起こるという事は、「気づきなさいね」というサインです。でも「何で自分は、
こんな事ばっかり起こるんだろう」と天を恨んだり、「周りが悪いんだ」と周囲のせい
にしたり、「あんな事しなければ良かった」と後悔しているのは、いたずらに苦しみを
長引かせるだけです。恨むのも人のせいにするのも後悔するのも、1回はドップリと
味わう事も大切です。その思いも経験する必要があったから起こったのですから。でも、
1回味わえばいいのです。

泥沼の中にドブン身を落としたら、その中で長々ともがき苦しんでいるのは、自分も
辛いですし、周りの人も見ていて辛いのです。苦しみの沼から早く這い上がるには、
まず「気づく」事。自分がこんな苦しい目に遭うのは、偶然じゃなくて必然。なぜなら、
自分がもっと良くなるため。人を責めずに、自分が全ての原因だとしたら、自分のど
こが問題があったのか考えてみよう。そうすると、この出来事の「起こった意味」が
わかってきます。そうしたら「感謝する」事。気づかせてくれた周りに感謝。気づ
いた自分に感謝です。そうしていくと、自分にベットリとまとわり付いてた泥が剥が
れていきます。

そして「人に何かする」です。「苦しんだんだから、もう立ち直るしかないんだ」と
思い、「起こった事はこの経験を、これから人に伝えて参考にさせてもらうためだっ
たんだ。良かった。人のために何かしよう」と思って実行し始めたら、スポンと泥
から抜け出られます。もちろん時間がかかる場合もあります。

色々な事で苦しんでいる人がたくさんいます。「気づく事」の段階で、自分を責めす
ぎてしまっている人もたくさんいます。でも1回タップリ責めて、それを味わったら
「感謝」の段階に入り、更に自分の事を考え詰めるのではなく、「人のために何か
する」事をしていくと、自分への「思い」が軽くなっていきます。

私はこの前、ちょっとクヨクヨしていて、その理由を母に話したら「お前、幸せだ
ねぇ。それしか考える事がないなんて」と笑われてハッとしました。確かにもっと
大きな事で悩んでいる人がたくさんいる中で、私の悩みなんて吹けば飛ぶような
ものなのです。でも私は自分で、そのクヨクヨを長引かせていたのです。人は自分
の住む世界をコントロールできるのです。

歩いている時、過去に起こった嫌な事を思い返して、嫌な気分でいる事もできるし、
楽しい事を思い出して、快楽ホルモンを放出する事も自分が選べるのです。選べる
のがわかっているのに、わざわざクヨクヨしているのは、実は「自分がクヨクヨ
したい」からなのです。苦しみは無視してはいけない。けれど、長引かせる事は
自分をいじめるだけで、自分を不幸にしてしまう。

そして、それをコントロールできるのは自分しかいないのです。自分が選んでいる
のです。苦しみが来るほど、自分はステキになるから。そういう経験が多いほど、
人に優しくなれるから。私は苦しい事が嫌いです。でも、苦しい事が必要な事も
わかってきました。苦しい事は必要。でも、その意味に気づいたら、もっと幸せ
になれる!

/恒吉 彩矢子
20050212

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