続・無所有

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モーゲン族の無所有は、日本の「幸福会ヤマギシ会」と共通してるんだろうか?
私は10年以上も前、三重県にある豊里実顕地まで泊まりがけで行き、「特講」と
呼ばれるセミナーを受けた事がある。ヤマギシズムの大まかな考え方はわかった。

もちろん良い点や勉強になるところも多々あった。だが、私とは根本的に違う、
という事もハッキリした。それだけの事だ。今から思えば、かーなーりー貴重な
体験で、セミナー代や新幹線代を払って下さった方に、心から感謝している。

セミナーの最後に、「研鑚」という新聞の購読を勧められるのだが、もちろん
タダではない。「任意ですから」という事だったのでアッサリ断ったが、それ
をしたのは大勢の受講者の中でも私だけだった(笑)。その時のリーダーの
不満げな顔と態度が忘れられない。だって、いらないモノはいらないんだもん。

決して購読料の問題ではない(←でもなぜかその後、新聞が送られてきて
ナゾだったんだけどね。ずっとタダ読みしてました(笑))。

ヤマギシ会の活動目的は、「人が皆、本当に幸福になれる社会作り」だそうで、
その実践活動は全国津々浦々、会員が居住している地域においての幸福
社会作りと、会員有志によるヤマギシズム社会の実践モデル体として、
ヤマギシズム社会実顕地(通称「ヤマギシの村」)作りがある。

その行動原理とする「ヤマギシズム」は、無所有・共用・共活(あたかも太陽
や空気が誰の所有物でもなく、誰もそれらを所有しているとは考えていない。
生きとし生ける物全てが、その恵みを共に用い、共に活かしている状態)の
生き方によって、全人(自己を含む現在、及び将来の全人類)幸福の「真実
社会」を実現する事ができるとするもの、とか。

ヤマギシ会は特定の個人、あるいは集団が指導・統制している組織ではなく、
会員それぞれの自発的自由意志により活動している団体、だそうな。1953年
(昭和28年)、故・山岸巳代蔵氏の提唱する理念の社会活動実践母体「山岸
会」として発足し、1995年(平成7年)に名称を「幸福会ヤマギシ会」と変更し、
現在に至っている。そーいえばココには、「ありがとう」という概念が存在
しなかったような。

フツーの人が実顕地に参画(=永住)する際には、全財産をヤマギシ会に
寄付しなければならず、脱会する場合には財産を返還されないというオキテ
がある。ってコトは、ヤマギシズムの提唱する「無所有」とはどういう意味
を持つのだろう?

これに不満を持った元村人が、会を相手どって裁判を起こし、勝訴した事で
も有名になった。この元村人は、こっちの世界でも生きられず、かといって
ヤマギシズム社会にもなじめなかった。これからどこに行くのだろう、と
他人事ながらふと考えてしまった。

この事件は、かなり日テレが特集していたような。最近はおとなしいよね。
典型的な農業集団ヤマギシ会と海洋民族のモーゲン族、その「無所有」
の概念の違いは大きすぎる、と思う。彼らは、やはり別物だ。
20050620

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