キモっ

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象の顔をして、メタボなお腹を持つガネーシャを見た瞬間、
「キモっ」とつぶやいた友人は、インドの神様系を全く受け
付けない。「ねぇねぇ、アレが神様なワケ? どこがー?
もうキャラ濃すぎだし、色もドギついし、どー見ても神様
には思えない。やっぱダメだわ。インドのお香も臭いが
強すぎて好きじゃない」と言う。

確かに、日本の仏像や観音様などと比較してみれば、その
差は一目瞭然。お香も然り。インドにはガネーシャの他にも、
ハヌマーンという猿の神様もいて、ポップでキッチュなアニ
マル系の神々は、彼女にとって刺激が強すぎ、とても祈り
の対象にはならないのだろう(笑)。

「素朴な疑問なんだけどさ、そもそも何で象なの? どういった系の神様なの?」
「ガネーシャは富と学問の神様なんだけど、現世利益の神として大人気なんだよね」
「ふーん。インドの一般大衆にウケてるワケだ」
「商売繁盛の招き猫感覚とでも申しましょうか」

「で、何で象なの?」
「最初は人間の頭があったんだよね」
「それが突然、象に変身したワケ(笑)?」
「変~身~したワケじゃなくって、お父さんであるシヴァ神の命令なんだよね」

「えっ、ガネーシャのお父さんって、シヴァ神なの?」
「そう。ちなみに、お母さんはパールヴァティー。ヒマラヤ山の娘なんだ」
「ヒマラヤ山って、山の神の娘なの?」
「そう。でもシヴァ神には数百、いや数千のお妃がいるんだけどね」

「で、そんな神様の夫婦から、象の息子が産まれちゃうワケ?」
「ガネーシャの他にも息子がいるんだけどね」
「・・・何が何だかワケがわかんな~い」
「複雑な人間関係、いや神様関係だから(笑)。ギリシャ神話とかもそうじゃん」

「ごめん、全然知らないんだ。で、もう一人の息子も象なの? それとも猿?」
「いや、軍神」
「・・・あのさぁ・・・アタマの中、こんがらがってこない?」
「何とか、今のところは大丈夫(笑)」

「それにしても象の神様は、インパクト強すぎだって!」
「気持ちわかるよ。でも、どっか惹かれるでしょ?」
「さっきより興味出てきたかな」
「よく見ると、ガネーシャの牙は1本折れてるんだよ」

「何で?」
「諸説いろいろあるんですが」
「まず象になったワケから教えてよ」
「へいへい」

いつの間にか私は、インドの神々の語り部になっていた(笑)
20080730
♪南インドでは5つ星というホテルの前にあったガネーシャのお堂。大きなガーランドは、この旅行中7/7にお誕生日を迎えた超ラッキーな方がいて、その時にサプライズとして贈られた物だ。あまりに巨大すぎて、とても日本には持ち帰れないという事で、ガネーシャのお堂にかけさせて頂いた。ガーランドとは、花や葉っぱ、木の実などを繋げた花環の事で、儀式の際、神様にお捧げする。

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