2002 年 11 月 9 日 のアーカイブ

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新宿

2002 年 11 月 9 日

「私ね、ようやく見つけたのよ。コレだ!って思えたの。でも、自分の心の中では、昔っからちゃんとわかってたのよね。

だって、未空さんの言葉を聞いて、ドキッてしたんだもの。やはり、あれはサインだったのね。もううれしくてうれしくて」

と語る彼女の瞳は、キラキラ輝いていた。本当に良かったね! ようやく見つけられたんだね。「自分を生きてる」っていう

充実感を与えてくれるもの。それは「朗読ミュージカル」だった。初めて聞いたな。この彼女が選んだ「朗読ミュージカル」

とは、派手な舞台装置はなく、ただステージ上に、1台のピアノがあるのみ。そこで朗読をして、歌も歌うという、言わば一人

芝居のようなものらしい。これを考えたのは、元宝ジェンヌだそうだ。来年の1月から、彼女は個人レッスンを受け、いずれ

舞台に上がるのだろう。「今からワクワクなの」とまぶしいくらいの笑顔の彼女だが、ここまでくるには、かなりのつらい時期

があった。よく乗り越えたよね(号泣)。問題は全て解決した訳じゃないけど、今の貴女なら大丈夫! 応援してるからね。

その後、前から気になっていた、損保ジャパン東郷青児美術館で行われている「スーラと新印象派展」に行った。31才で亡く

なった点描画のジョルジュ・スーラの作品は、ほとんどが持ち出し禁止のため、今回はその他の画家達の様々な作品を見る

事ができた。元々、風景画にはあまり興味がなかった私。理由は、本物にかなわないから。それなら、実物を見た方がイイ

じゃんとずっと思っていた。しかし、今回の新印象派展で、その考え方を覆された。とにかく、この風景の中に入りたいと

思ってしまったからだ。こんな気持ちになったのは、生まれて初めて! 空の色が、あじさいの花びらのような繊細なブル

ーで、ドキッとしてしまった。ヨーロッパの空って、こんな色だっけ? これこそまさに、絵画でしか表現できない風景なのだ。

美しい。きれい。ボキャ貧の私には、こんな形容詞しか浮かばなくて、情けない限りだが、とにかく入り込みたい。黒澤明

監督の「夢」という映画の中で、寺尾聡(だっけ?)が、世界の有名な絵画の中に入るシーンがあるんだけど、わかるなぁ。

こんな風景の中で、一日中の~んびりしていたいもん(笑)。それにしても、生きてる間の画家は不遇な人が圧倒的だ(泣)。

死に方も様々で、元は牧師だったゴッホは、耳を切り落とした後、最後は小銃自殺を図り、その2日後に死亡。ゴーギャンも

生活苦から体調を崩し、自殺未遂。健康を悪化させたまま亡くなった。セザンヌは雷雨に打たれ、それが元で肺炎を起こし、

死んでいる。彼らの誰一人として、自分の書いた絵に、何億円もの値が付き、それらを海を渡った日本企業が買い取った

とは、夢にも思わずに・・・ 生きてるうちに、今のように認められれば、彼らの人生も変わったよね。そんな事を考えながら、

ゴッホの「ひまわり」を眺めていた。あーっ、私はアーティストじゃなくて良かったな。凡人はただただ、感動するのみ(笑)

♪今日の初風呂♪ とーとー辿り着いた「新宿十二社(そう)温泉」。探してる途中、偶然にも熊野神社を見つけて、思わず参拝。

            やっぱ、ますますご縁を感じるなぁ。ホントにお湯がコーヒー色で、湯質は今まで行った、どの日帰り風呂

            より良かったなぁ。超気持ちイイ。レトロな大広間で、ネギトロ重を食べ御満悦(笑)。体がポッカポッカだぁ~。

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