2003 年 4 月 12 日 のアーカイブ

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Sさんへ

2003 年 4 月 12 日

彼の名は、反面教師君。そう、30代後半の元中堅商社マン。「このままサラリーマンをしていく事」

に疑問を持っていた彼は、脱サラして、ラーメン屋を開業を目指した。でも、翌年には、ハローワーク

通いの身となる。「なぜ失敗したのか?」と悩んでいたが、あの日、突如ひらめいた。「そうか、俺には

もっと好きな事があったんだ」って。「俺は、子供と遊んでいる時間が、一番充実している」「子供関連

の仕事を始めよう」と早速情報集めの毎日。ある日、ネットで子供塾という学童保育みたいな塾を発見。

フットワークの軽さでは、定評のある反面教師君。早速、連絡を取り見学に行くと、人手不足でアルバイト

決定! 子供と遊ぶ楽しいアルバイトだけど、バイト代はサラリーマン時代の3割にしかならない。そこで、

自分で経営しなければ、ムリと悟って塾長に相談。塾長は喜んで、指導・協力を約束してくれた。次の日、

塾長が命じたのは、ビラ配り。毎日小学校の前で、子供達に塾の説明を書いたビラを手渡す。自分で塾を

運営するなら、客集めは当然必要。特に、資金に余裕がないなら尚更。商社時代は、中小企業の社長を

電話1本で呼びつけていた彼。子供相手に頭を下げる日々に、疑問を感じてきた。「これが自分の進む道

なのか?」と・・・

<脱サラに必要な3つの事> 脱サラに必要な要素として、3つ挙げました。

1. 夢を持つこと

2. 資質があること

3. 経験してみること

資質とは、元々持っている性格の事。自分の資質に合った仕事は、意欲を引き出し、何十倍の力となって、

成功の後押しをします。脱サラに必要な「資質」を、更に3つに分けてみました。

1. 苦労を楽しむ「資質」

2. 新しい目線を掴む「資質」

3. それが好きという「資質」

苦労を楽しむ資質は、壁を乗り越えるために必要な資質。脱サラの初めには、飛び込み営業等、地道で

効果の上がらない作業が多くあります。1日がんばっても、成果ゼロという日が続く事でしょう。夢を達成

するための過程、成功するための鍛錬と考える事ができる。小さな成功、例えばビラを受け取ってもらえた、

それを喜べる。昨日の自分より、今日の自分の方が、一歩夢に近づいた、そう考えられる人には、苦労を

楽しむ資質があります。組織の中で、仕事をするという事は、組織のルールに縛られる反面、組織のこれ

までの実績と、周りの人達のサポートで、決められた仕事に専念できるという利点があります。脱サラ

すると、自由を得る代償に、それらが全て自分にかかってきます。単純な筋トレや、ランニングを黙々と

こなすと、「早くボールを打たせろ」って文句タラタラの人。ドラフトに名前を呼ばれる人は、もちろん

前者です。苦労を伴う作業は、無意識に見落としてしまい、やりたい作業だけ重要に思えてしまうのが、

人の心理です。苦労を楽しむ資質があれば、大変だなと思っても、でもやらなきゃいけないと、苦労を選ぶ

事ができます。脱サラは、楽しいものかもしれませんが、楽なものではあり得ません。サラリーマン時代は、

社内も取引先も、お付き合いする人の多くが、ビジネス界という自分と同じような世界に住んでいます。

行動や会話一つ一つにも、ビジネスマナーという基準があります。人は、自分が属する世界のルールを、

常識と勘違いしてしまいます。脱サラした時点で、ビジネス界という枠が外れます。ビジネスマン失格の

烙印を押されそうな人に出会います。訳のわからない発言、堪えられない行動。あんなに嫌いだった上司

が懐かしく感じられる、なんて事あったりして。郷に入っては郷に従え。言うは簡単ですが、その行動を

するには、新しい目線を掴む資質が必要になってきます。そしてもちろん、それが好きという資質。

マルチ商法に手を出し、失敗するのが、この資質がないの典型です。健康食品が儲かると聞くと、手を

出す。儲ける事は好きでも、商品自体に興味がないパターンの人。実際に、健康食品を利用し、自分

の目で商品を選ぶ。健康に関心を持ち、他の健康法にも精通している人が売っている商品と、儲かると

聞いただけの商品。自分が好きな事なら、熱意を持って語る事ができる。その熱意が信頼を作り上げ、

色々な壁を乗り越える原動力になるのです。趣味で好きだと思っていた事、仕事にすると辛くなるのは、

よく聞く話です。自分が抱いていた夢が、体験すると非現実的と気づいたりします。外から見る華やか

な世界の裏側は、内に入らないとわかりません。脱サラに必要な夢や資質は、経験してみて、初めて

わかる事が多いのです。「現業が忙しくて、経験する時間も金もコネもない!」と言う人がいます。

脱サラをしたら、もっと時間も金もコネもなくなります。最初からないと言って、頭を使わない人は

脱サラは向きません。特に、最近はネットが普及して、可能性が増えました。業界の内から、外へ

情報が公開されていたり、直接お客さんになる人達に、コンタクトが取れる手段が提供されていたり。

その多くが、無料で利用できたりします。昔は、丁稚奉公というシステムがあった。見習い期間中は、

給金なしで仕事を覚えたもの。今でも、週末丁稚奉公先を探せば、見つかる可能性は多い。お金を

出して資格を取るより、無料で経験を取った方が役に立ちます。最後に話は戻って、反面教師君。

彼には、その仕事が好きって資質はあったけど、その仕事が成立するまでに、必要な資質に欠け

ています。苦労を楽しむ資質と、新しい目線を掴む資質。この2つが欠けているから、好きってだけ

では、仕事にならないという典型になってしまっています。それを知るために、まずは経験をして

しまおうと考えた反面教師君。おかげで、安上がりな体験になりました。やろうとしている分野で、

「夢があること」。やろうとする事に対し、「資質があること」。そして、やろうとする事を「経験して

みること」。この3つが揃って、初めて脱サラ独立が成功する可能性があります。

~メルマガより部分引用~

♪今日のラララ~ン♪ タップリ寝て、体調が良くなってきた。懐かしい人から手紙が届き、新たな流れが始まる予感・・・

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