2013 年 5 月 2 日 のアーカイブ

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方向を定め、目の前を照らし続ければ、必ず辿り着く

2013 年 5 月 2 日

私が大学で教えていた頃のある夜、

不意に学生が訪ねて来ました。

話を聞くと、すでに1年間の卒業延期をしているけど、

このまま卒業して社会に出る自信が全然ないので、

もう1年、卒業延期をしたい。

でも、親が反対していて、

どうしても卒業せよと言うので、

困り果てて相談に来た

という事でした。

卒業拒否の根底には、

「自分探し」での、

強い自信喪失があるようでした。

学問も中途半端な知識に止まっているし、

どのような職業に就いたらよいかも迷っているし、

そもそも自分が何者なのかもわからない。

目の前に真っ暗闇が横たわっているようで、

先へ進んで行けないと。

夜もすっかりふけたので、

「一日よく考えて、明晩またいらっしゃい」

という事になり、私は門の外まで送って出ました。

彼は自転車のライトを点灯しました。

ライトは10メートルほどの距離を照らし出しました。

それを見て、私は尋ねました。

「君の家は、ここからどれほどの距離にあるんですか?」

「はい。9キロほどです」

それを聞いて、私は彼に言いました。

「君の自転車のライトはわずか10メートルほどしか届かない。

その向こうには、無限の闇が広がっているのに、

君はなんの不安もなく、9キロ先まで行こうとしている。

どうして不安なく自信たっぷりに出かけられるのか。

先ほどの話では、目の前が真っ暗闇では前に進めないと言ったではないか」

すると彼は、黙ってライトの光を見つめています。

私は続けて、彼に言いました。

「そうだよ、君。

君が自転車を漕いで、前進するからだよ。

前進すれば、ライトの10メートルが、

先へ先へと進んで行って、

やがて、9キロ先まで到達するじゃないか」と。

人生も同様なんです。

限られた知識や経験が照らし出す道は、

少しだけかもしれないけれど、

勇気をもって前進すれば、

次々と行く手が照らし出されてくるのです。

10メートル先を照らす光が消えない事を信じ、

自転車を漕ぎ続ける、

倦(う)まず、弛(たゆ)まず、

求め続ける事が肝要です。

「人はなぜ勉強するのか  千秋の人 吉田松陰
(岩橋文吉著:モラロジー研究所刊)」より抜粋、引用


この話を読んだ時、どこか救われた思いだった。ブログのタイトル「方向を定め、目の前を照らし続ければ、必ず辿り着く」というのは、私の大きな望みであると同時に、心願でもある。気持ちばかり焦って、なかなか思うように進まない日々に、青色吐息だった。そんな中、クライアントの方から、「いつもお世話になっている感謝を込めて、行わせてほしい事があります」という素敵なオファーを頂いたので、早速お願いする事にした。全てお初の体験だと思う。ありがとうございます(^-^) そして今朝、降ってきた「コトオリ」に、思わず小躍りした(笑)。またもやネーミングだ! 実は前に自分で名づけたモノが、何となくピンとこないままでいたものの、コンセプトに見合った新しい名前が思いつかず。それを神様は、すっかりお見通しだったんだろう。今回はかーなーりーしっくりきて、音霊&字霊ともにバッチリだ(*^ー^)b それに使う画像も瞬時に届いて、これこそ空庵らしいと思ったなぁ。HPの改修が大幅に遅れている事には意味があり、まだまだ見直しが必要なんだろう。じっくり腰を据えて取りかかろう。いつも最後の最後に必ずサポートを受けられる私は、本当に護られてると思う。全てに感謝だ。ありがとうございます。今後ともよろしくお願いしますm(_ _)m


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