2018 年 2 月 12 日 のアーカイブ

ホーム >  未空ブログ > 2018 > 2月 > 12

先輩が教えてくれた、忘れてはいけない大切な教え

2018 年 2 月 12 日

昔から年上の友人と縁があり、一番近くても4コ上、

一番離れているのは20コ上。平均して10コ上の友人が

当たり前で、大変有り難い事に、どの人も長くお付き

合いして頂いている。

それに比べて年下の友人は、ほぼ0といってもいい。

年上の友人には妹分として、面倒を見てもらい、

様々な事を教えてもらい、結局、私は甘えん坊タイプ

なんだと痛感している。

10コ上のS姉さんとは、仕事場で知り合ったのだが、

「ようやく本音で話す事のできる人に出会えたなぁ

と思って、すっごくうれしかったの」とお菓子や

温かいスープを買って来てくれたり、まるで母親の

ように気遣ってくれた。

S姉さんはまっすぐな人で、嘘がつけない。義理人情を

重んじる昔気質のタイプだ。

そんな彼女が得意の手相を見ていた時の事、

いつものように「それじゃ、もう1つの手も見せて

下さいね」と言うと、その女性は躊躇しながら、

恐る恐る手を出した。思わず息を飲んだ。

手首から先がなかったのだ! 

S姉さんは頭の中が真っ白になり、鑑定どころではなく

なったが、何とか平静を装い、手首の筋を見たりして

鑑定を終えた。お金を受け取った後、帰って行く女性

の後ろ姿を見守りながら、

「本当にごめんなさい。もう2度としません。

どうか許して下さい」とずっと手を合わせ、

心の中で土下座した。

どれほど彼女を傷つけた事か(号泣)。私は何て事を

してしまったんだろう、とS姉さんはさんざん自分を

責めた。そして、ある決意をする。

「2度と悲劇を繰り返さないためにも、この体験を

わかってくれる人にだけ、話していこう」と。

「だから、未空ちゃんにも話したの。私にはたまたま

手が2本あり、たまたま指が10本ある。それは決して

当たり前の事ではなくて、とても恵まれてるのよね。

それも、たまたま今はあるだけの事なの。そして、

世の中にはたまたま、手が指が足が目などのない方

がいらっしゃる。だから、その人の見せたい部分だけ

見せれば、それで十分なの。決して無理強いをして

はならない」と。

そうだね、今はたまたまパーツが全部、揃っている

だけで、いつ失うかわからない。そう思うと、形が

悪かろうが、長さが短かろうが、手や足、指の1本1本

が愛おしく思える。五体満足というのは、そもそも

恵まれ過ぎているのだ。

空庵事務所にいらっしゃる占い師志望の方には、S姉さん

の貴重な体験談をお伝えする事がある。こうして語り

継ぐ事で、悲劇は防げると信じているからだ。

こういった体験や身体の変化、親の介護、晩年の仕事の

やり方など、私が様々な質問をする度に、丁寧に答えて

くれるS姉さんを始め、年上の貴重な友人達。本当に

有り難いと思う。ココロ優しく温かな諸先輩方、

不出来な妹分ですが、これからも引き続き、お付き合い

のほど、よろしくお願いしますm(_ _)m

モスク天井窓2つ

twitterページ
facebookページ
Amebaブログ