2002 年 11 月 のアーカイブ

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Voice

2002 年 11 月 10 日

暗く長い

土の中の時代があった

いのちがけで

芽生えた時もあった

しかし草は

そういった昔を

ひとことも語らず

もっとも美しい

今だけを見せている

/星野 富弘「あなたの手のひら」より

♪今日の美♪ Mさん、お忙しい中、遠い所から何度も、お電話ありがとうござ

          いました。あまりに声が可愛く、そして澄んだ美しい声なので、

          正直驚きました。高い声の時は、まるで鈴の音のようです。

          私もMさんのような美しい声になりたいと思いました・・・

新宿

2002 年 11 月 9 日

「私ね、ようやく見つけたのよ。コレだ!って思えたの。でも、自分の心の中では、昔っからちゃんとわかってたのよね。

だって、未空さんの言葉を聞いて、ドキッてしたんだもの。やはり、あれはサインだったのね。もううれしくてうれしくて」

と語る彼女の瞳は、キラキラ輝いていた。本当に良かったね! ようやく見つけられたんだね。「自分を生きてる」っていう

充実感を与えてくれるもの。それは「朗読ミュージカル」だった。初めて聞いたな。この彼女が選んだ「朗読ミュージカル」

とは、派手な舞台装置はなく、ただステージ上に、1台のピアノがあるのみ。そこで朗読をして、歌も歌うという、言わば一人

芝居のようなものらしい。これを考えたのは、元宝ジェンヌだそうだ。来年の1月から、彼女は個人レッスンを受け、いずれ

舞台に上がるのだろう。「今からワクワクなの」とまぶしいくらいの笑顔の彼女だが、ここまでくるには、かなりのつらい時期

があった。よく乗り越えたよね(号泣)。問題は全て解決した訳じゃないけど、今の貴女なら大丈夫! 応援してるからね。

その後、前から気になっていた、損保ジャパン東郷青児美術館で行われている「スーラと新印象派展」に行った。31才で亡く

なった点描画のジョルジュ・スーラの作品は、ほとんどが持ち出し禁止のため、今回はその他の画家達の様々な作品を見る

事ができた。元々、風景画にはあまり興味がなかった私。理由は、本物にかなわないから。それなら、実物を見た方がイイ

じゃんとずっと思っていた。しかし、今回の新印象派展で、その考え方を覆された。とにかく、この風景の中に入りたいと

思ってしまったからだ。こんな気持ちになったのは、生まれて初めて! 空の色が、あじさいの花びらのような繊細なブル

ーで、ドキッとしてしまった。ヨーロッパの空って、こんな色だっけ? これこそまさに、絵画でしか表現できない風景なのだ。

美しい。きれい。ボキャ貧の私には、こんな形容詞しか浮かばなくて、情けない限りだが、とにかく入り込みたい。黒澤明

監督の「夢」という映画の中で、寺尾聡(だっけ?)が、世界の有名な絵画の中に入るシーンがあるんだけど、わかるなぁ。

こんな風景の中で、一日中の~んびりしていたいもん(笑)。それにしても、生きてる間の画家は不遇な人が圧倒的だ(泣)。

死に方も様々で、元は牧師だったゴッホは、耳を切り落とした後、最後は小銃自殺を図り、その2日後に死亡。ゴーギャンも

生活苦から体調を崩し、自殺未遂。健康を悪化させたまま亡くなった。セザンヌは雷雨に打たれ、それが元で肺炎を起こし、

死んでいる。彼らの誰一人として、自分の書いた絵に、何億円もの値が付き、それらを海を渡った日本企業が買い取った

とは、夢にも思わずに・・・ 生きてるうちに、今のように認められれば、彼らの人生も変わったよね。そんな事を考えながら、

ゴッホの「ひまわり」を眺めていた。あーっ、私はアーティストじゃなくて良かったな。凡人はただただ、感動するのみ(笑)

♪今日の初風呂♪ とーとー辿り着いた「新宿十二社(そう)温泉」。探してる途中、偶然にも熊野神社を見つけて、思わず参拝。

            やっぱ、ますますご縁を感じるなぁ。ホントにお湯がコーヒー色で、湯質は今まで行った、どの日帰り風呂

            より良かったなぁ。超気持ちイイ。レトロな大広間で、ネギトロ重を食べ御満悦(笑)。体がポッカポッカだぁ~。

ドキッ

2002 年 11 月 8 日

「決心する前に、完全に見通しをつけようとする者は、決心する事はできない」

/アミエル(スイスの文学者・哲学者)

何かをしようとする前に、自分の頭の中で、あれやこれや考えて、結局何もしない。

または、中途半端な事しかしていないのに、少しでもうまくいかないと、先の事を

頭の中でシュミレーションをして、自分で結論を導き、やっぱりできない、止めた

となっている人が、あまりにも多いのです。先のことを全て見通せる超能力者なら、

別かもしれませんが、物事はやってみなければわかりません。世の中の事象は、

あなたが頭の中で結論づけられるほど、単純ではないのです!

♪今日のいいコト♪ 大阪のKさんから、おいしい果物が届いた。ただひたすら感謝です(泣)

おおきな木

2002 年 11 月 7 日

突然、絵本をプレゼントされた。私は「持ってるなら貸して」と言っただけなのに・・・

喘息で体調を崩し、点滴をしたというのに、そんな中、わざわざ買いに行ってくれた

んだろうか? 彼女の優しい心遣いが、本当にうれしかった(号泣)。もらった絵本

のタイトルが「おおきな木(篠崎書林刊)」。1964年アメリカ初版、1973年フランス

初版、1976年日本初版で、帯には「語り継ぎたい、絵本を超えた絵本」と書いてある。

作者は詩人、児童文学作家、漫画家、歌手、演奏家、作曲家と多岐にわたる才能を

持つシェル・シルヴァスタイン。シカゴで生まれ、中西部の小さな町で育った少年の頃、

野球のスタープレーヤーになって、女の子にモテるのが夢だった。「しかし、野球はダメ。

ダンスもダメで、女の子にはモテずじまい。それで絵を描き、音楽を作り、本を書くよう

になった」と自ら告白している。素直な人だ(笑)。ブルージーンスをはき、大きなカウボ

ーイハットをかぶり、町から町へと漂い歩く、肉付きの良い髭づらの男。それが40代に

入ったシェル・シルヴァスタインの現在の姿だそうだ。確かにかなりの怖モテである(笑)。

原題は「The Giving Tree(与える木)」。「与える」は、うれしい。全部あげて、うれしい。

・・・だけど、それはほんとかな?と問いかける。うれしい心は、大きい心。おおきな

おおきな木のおはなし。私は初めて読んだ絵本だった。読んでいて、とても切ない。

人間って傲慢だ。でも、気持ちはよくわかる。私もただの人間だから。美老庵・師匠

曰く、中国の哲学思想である五行、木・火・土・金・水で言えば、私は「木」に属して

いる。思い起こせば、昔っから巨木が大好きだった。きっと友達なんだよね。だから

「おおきな木」のプレゼントはとってもうれしかったの。私の大切な宝物にするね。多謝!

♪今日のBGM♪ サンタナのNewアルバム「シャーマン」を買ってしまった。イイんだよ、コレが(泣)

スキル

2002 年 11 月 6 日

ある議員が、故田中角栄首相に「お葬式の香典はいくらぐらいが良いか?」と聞いたところ、

「俺は人の何倍もお香典を出す」と答えたそうだ。みんなが香典に相場の3万円を包んだら、

相手は何も覚えてはくれないだろう。その3万円は死んでいる。黙って30万円出せば、お金が

俄然生きてくる。27万円を捨てた事になるかもしれないが、100%死んでいる3万円よりは、

将来に可能性のある方が良いというのが、田中角栄の考え方だそうだ。お金というと、投資

とか貯蓄といった事を考えがちになるが、こういったお金のスキルもあるんだなぁ。角栄さん

がある人に100万円を貸す時、すでに引き出しの中には、100万円あるにも関わらず、まず

その場で70万円を渡し、「明日まで待ってくれ」と言った。そして、翌日の夜中12時ギリギリに、

残りの30万円をわざわざ届けに行ったというエピソードがある。未空父が新潟出身で、角栄

さんのファンであり、本をいっぱい持ってるので、よく話を聞いた。新潟の人にとっては、雪深い

北国に、新幹線を通してくれた大恩人なのだ。未だにお年寄りが、選挙で「田中角栄」と投票

用紙に書くという。離れ離れに暮らさなければならない出稼ぎは、本人にとっても、残された

家族にとっても、それだけつらい現実だった。それを肌身で感じてる人だからこそ、お金に

関するスキルも身に付いていったのだろう。貧乏をした事のない人ほど、貧乏を軽く考える。

決してきれい事ではないのだ。スキルにも様々な種類がある。生きたスキルを身につけたい。

♪今日の宣言♪ 太極拳のS先生が、自らの特性を生かすためにも、ボッと火を噴くゴジラになる

           と言った。私も小ゴジラぐらいならなれるかな(笑)。魂に見合った体作りが課題だ。

スッキリ!

2002 年 11 月 5 日

こ~んな寝覚めのイイ朝は、1年に何日もない。ホ~ント超久しぶりだ! 爆睡するコト7.5時間。

目覚ましが鳴る前に、気持~ち良く起きる事ができた。毎日、こんなんだったら、幸せなのになぁ。

寝起きがイイと、朝からニコニコしてられるんだよね。太陽に向かって、思いっきり伸びをして、

深呼吸をする。体が喜んでるのがわかるんだよね。昨日行った両国・江戸遊が効いてるんだろうな。

何度もお風呂に入ったリ出たりして、全身マッサージを40分。仕上げは健康ドリンクの冷たいアロエ

ヨーグルトを飲んで、またお風呂に入る。ちょっとぬるま湯の漢方風呂「薬千湯」がお気に入り♪

お風呂の魔力はスゴいね。改めて感動したよぉ。これからは1週間に1回、スッキリな朝を目指そう!

♪今日のいいコト♪ 心のこもったプレゼントが届く。人の輪が広がっていく。私がうれしくなっていく。

松雲亭

2002 年 11 月 4 日

昼間は大病院で、現役バリバリの外科医であり、夜は自宅がある松戸で、オーリングに

よる診断・治療をしているY先生という方がいる。外科医&霊感を併せ持つ、まさに21世紀

の医療を担う、頼もしくも不思議な先生で、私は「友の会」に入ってる。なぜかといえば、

この会に入ってるか、もしくは紹介者がいないと、治療が受けられないからだ。とても物腰

が穏やかな優しいY先生と奥様、それにスタッフの方々も含め、治療院というより、サロン

のような雰囲気が素晴らしいクリニックだ! このY先生との茶話会があるというので、

秋晴れのもと、参加して来た。先生以外は全員、艶やかな着物姿で、まずはお茶席へ。

未空母がお茶を習っていたので、何度も教えてもらっているのだが、私には覚えられない。

生まれて初めて、正式なお茶席に招かれ、お薄を頂く。配られたお菓子が、上品でおいしく

ってね。その繊細なお味に、久々に感動したよ。濃茶は回し飲みなんだけど、お薄は一人

一杯なんだね。最初に配られたから、どうしてイイかわかんなくって、隣の人に回さなくて

良かったぁ(笑)。それにしても、お茶室は想像以上に狭くって、何だか落ち着かないなぁ。

密室の雰囲気って感じで、解放感がないんだもん。掛け軸、茶碗、花瓶etc.をホメにホメ、

まさに本音と建前の世界だ。うーむ、時間はかかるし、作法はいちいちまどろっこしいし、

がさつな私のような人間には合わないね(泣)。これなら、気持ちのイイ縁側で、ポカポカ

の陽射しをタップリ浴びながら、リラックスしてお茶をズズズッとすすってた方がイイや(笑)。

日本の伝統美としての茶道は認めるけど、私はパスだな。やっぱ、ラクなのが一番やねぇ。

♪今日の初風呂♪ 夜はセミナーなので、空いた時間を使って、両国・江戸遊へ。いやぁ~極楽極楽♪

ちょっとイイ話⑪

2002 年 11 月 3 日

ある森で、カエルがグループになって移動していた。ところが、途中に落とし穴があり、

2匹のカエルが誤って落ちてしまった。その事に気づいた仲間は、穴の周りに集まり、

心配そうに「大丈夫か? 大丈夫か?」と声をかけた。2匹のカエルは、必死にジャンプ

をして、何とか地上に戻ろうとするが、どうしても穴から飛び出す事ができない。後もう

少しのところで、地上に手をかける事ができない。そのうち、1匹のカエルは、もうダメ

だと思ったのか、飛び上がる事を止めてしまった。そして、しばらくすると力尽きて、

そのまま死んでしまった。穴の上では、皆が何か口々に叫んでいるようだ。それを見な

がら、もう1匹のカエルは、仲間の所へ戻りたい一心で、穴から出ようとジャンプを続けた。

そして、やっとの思いで、穴から這い上がり、仲間の元に戻る事ができたのだった。さて、

助からなかったカエルと、助かったカエルの違いは何だったのだろうか? 実は、助かった

カエルは、耳が聞こえなかった。上にいたカエル達は、2匹が必死に飛び上がっても、なか

なか上がれないのを見て、最初の励ましは、こんな言葉に代わっていた。「そんな事をして

もムダだ。希望を捨てろ! 体まで傷つけて死ぬ事はない。見ていられない。そこでおとな

しくあきらめろ」。耳が聞こえるカエルは、それを聞いて、その通りにしてしまった。ところが、

耳が聞こえないカエルは、皆が口をパクパクしているのを見て「がんばれ! がんばれ!」

と言ってくれているものだと思っていた。そして、絶対に上がれると信じて疑わずに跳び続け、

仲間の所に戻れたのだった!

♪今日のBGM♪ 岩代太郎:作曲「PARADIUM」という曲に、聴きホレてしまった。うっとり・・・

ホッ

2002 年 11 月 2 日

けっきょく、一番、幸福な日というのは

すばらしいことや、驚くようなこと

胸の湧きたつようなできごとがおこる日ではなくて

真珠がひとつずつ、そっと糸からすべりおちるように

単純な、小さな喜びを次々にもってくる一日一日のことだと思うわ

/モンゴメリ「アンの青春」より

♪今日のいいコト♪ 気になってたコトがほとんど片づいて、まずはホッ。

お天気

2002 年 11 月 1 日

「お天気」

お天気は笑うこともあるし

お天気は泣くこともあります

お天気は怒るし

お天気は裏切る

だけど、お天気は必ず変わることを

誰もが知っているのです

だから、いつも元気なふりをしなくても大丈夫

泣いたり、怒ったり、急に崩れたりしても

あなたを信じてくれる人は

きっとたくさんいると思うよ

/俣野 温子「さびしくてたまらないときのために」より

♪今日の伝えたいコト♪ Mさん、Tさん、Mailどうもありがとね。

                私からお2人に、この詩を送ります。

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