私が尊敬する人から薦められ、「世界大変動が始まった（徳間書店刊：1,600円）」を読んでいる。その著者が日高義樹氏である。

1935年、名古屋生まれ。東京大学英文科卒業後、1959年NHKに入社。外信部、ニューヨーク、ワシントン市局長、米国総局長を

歴任後、ハーバード大学客員教授に就任。現在はハドソン研究所主席研究員として、日米関係の将来に関する調査、研究にあ

たっている。TV番組「日高義樹のワシントン・レポート」でも活躍中だ。この本は、去年の11月に発売されたが、既にこの時点で、

イラク戦争をまるで見て来たかの如く、的確に書かれている。2002年10月9日、米軍の中枢ペンタゴン（国防総省）は、世界のどこ

に駐留する戦闘部隊を中東に送り込むか、その決定を巡って大混乱していた。とにかくアメリカは、誰が何と言おうと、半年前から

戦争をやる気でいたんだ。「高度なIT技術によって、アメリカの戦闘能力は極めて強力になっている。湾岸戦争の半分以下の戦力で、

米軍はサダム・フセインの主力部隊を完全に壊滅する事ができる」と最高政治顧問は豪語していた。そして、次は金正日の番なのだ。

小泉首相が北朝鮮に行ったのは、弱くなった政治的な立場を盛り返すための一種の賭けだったが、完全なスタンドプレイで、アメリカ

は激怒してたんだね。ともかく日本とアメリカの足並みが乱れている事を、北朝鮮側に知られてはならなかったし、日本とアメリカが

歩調を合わせていると、相手側に思わせなければならなかったから。もうアメリカという国は、同盟国なしに単独で戦争のできる、

世界で唯一の超大国になった。国連決議なんてクソくらえなのだ。アメリカのアメリカによるアメリカ国益のためだけの行動が始まっ

ている。今後、日本はどうすればいいんだろう？　この本を読めば読むほど、そら恐ろしくなってくる。日高さん、マジに何とかしてよ！

♪今日のミスマッチ♪　味はまぁまぁなんだけど、レタスはいらないな。紅生姜もやめてほしい。400円台の冷やし中華って、どこもビミョ～なんだよなぁ。