2005 年 5 月 1 日 のアーカイブ

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アダムの最初の妻リリス

2005 年 5 月 1 日

私は聖書外伝(?)にとても興味がある。正統派の聖書には決して載っていない、
あるいは削除されたといわれる部分、または裏聖書のようなもの(笑)。映画
「コンスタンティン」にも悪魔の聖書が登場した。

私は元々、両極に惹かれる傾向がある。例えばお姫様。小さい頃、なりたかった
モノNo.1だったんだよ(笑)。かと思えば、忍者や隠密に興味をそそられたり。

毎年3日坊主で終わる日記には、マリー・アントワネット顔負けのゴージャスな
ドレスを着たキラキラおめめの私が、日傘を差し小犬を連れ、花に水をやって
いる絵(←うわっ、めっちゃ下手(笑))が描かれていた。よっぽど憧れてた
んだろうなぁ。

とはいえ、どちらかといえば影、闇、裏、陰、少数派、異端、奇説etc.にフォ
ーカスしやすいかな。それが私のオタク的人生の原点なのかもしれない。
∴トンデモ本はかーなーり読んでいる(笑)。

人類最初の男性がアダムで、女性がイヴというのは定説だが、実はイヴの前
に「リリス(←私が尊敬する荒俣宏先生の著作がある)」という妻がいた。って
コトは、アダムは人類最初のバツイチ男となるのか(笑)?!

リリスがアダムの最初の妻という事になったのは、昔のラビ達がシュメール・
バビロニアの女神ベリティリ、あるいはベリリをユダヤ人の神話に吸収しよう
とした、その名残だった。カナン人にとって、リリスはバーラトという女神で
あり、ウルから出土した紀元前2000年頃の粘土板では、リリスはリルラケと
呼ばれていた。

ヘブライの伝承によると、アダムは獣達との交合に飽きて、リリスと結婚した
という。獣達との交合は、旧約聖書では罪と断定されているが(「申命記」第27
章21節)、当時の中東の牧夫達の間では、普通に行われている風習だった。

アダムは力づくでリリスを自分の下に横たわらせ、男性優位の社会で良しと
されている、例の「宣教師流の体位」をとらせようとした。イスラム教徒達は、
性交は男性が上の形で行わなければならないと強く主張していたから、「女を
天にし、自分を地にする男は呪われてあれ」とまで言った。カトリック教会筋も、
男性上位以外の性交姿勢は、全て罪であると言った。

しかし、リリスはイスラム教徒でもカトリック教徒でもなかった。彼女はアダム
の粗暴な性行為を冷笑し、アダムを罵り、彼の所から逃げ出して、紅海の近く
に住み着いてしまった。神は天使達を派遣して、リリスを連れ戻そうとしたが、
リリスは天使達をも罵り、神の命令を無視して、“デーモン達”と交合して時を
過ごし(彼女にとっては、デーモン達との性交の方が楽しかったようである)、
毎日100人の子供を生んだ。そのため神は、リリスの後釜として、リリスよりも
従順なイヴを創り出さなければならなかった・・・

こーゆーのって想像力をかき立てられるんだよね。光ある所に影がある(←アニメ
「カムイ伝」の冒頭のセリフ)。光が強ければ強いほど、闇も濃い。これは人も
一緒だ。聖母マリアと地母神(←だと思う)リリス。そのどちらにも替え難い魅力
を感じている。
20050501

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