2004 年 2 月 6 日 のアーカイブ

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続・カキクケコ

2004 年 2 月 6 日

そっか。友人も写真は気持ち悪くて、解剖参考書は絵のヤツを選んだのか。

実習前は途中で、吐きそうになったらどうしようとか考えてた。でも、いざ

始まったら、全部ブッ飛んだ。そうだろう、そうだろう。ご遺体からの「しっ

かり学べ~」パワーが凄かったんだろうと思う。気持ち悪くなんて全然ない!

確かに目の前でメスを入れたら、しっかり学ばなきゃって思うよね。ご遺体は

死体だから、紛れもなく死を示すものなんだけど、実習で見えてきたのは、

人体の機能的な美しさと生の素晴らしさなのよ。機能的な美しさっていうのは

わかる気がするんだよね。だって、人間の体は、本当に良くできてるから。

あれを人工的に作り出そうとしたら、霞ヶ関ビルくらいの大きさになるって

聞いた事があるもん。献体登録か。白菊会って言うんだ? 初めて知ったよ。

私は生まれたまんまの姿で、地に返りたいっていう願望があるから、たとえ

体は魂の入れ物で、亡くなってしまえば、体はただの「物」という認識は頭で

はわかっても、心にストンと下りてこないんだよね。だから、献体はできない

んだ。実習においても「物」だから、切り分けられたのを見たり、持ち上げ

たりできたんだと思うけど、その時の感覚としては、物であって物じゃない

と言うか、何かとても大切な愛しい物みたいな、不思議な感覚でした。モノで

あってモノじゃない感覚って、一番わかるなぁ。新潟のおばあちゃんの遺体

を触った時、そう思ったもん。やたら冷たいんだよね。死んだらこうなるんだ

って、指の感触に覚えさせた。カキクケコのク(くつろぎ)は、不足しがち

だよね。そうそう、くつろぎじゃなくって、くつろいでるつもりなんだよね。

彼女もかつてはそうだったのか。人にできて、自分にできない事に、理不尽

に腹が立つのも30代のうち。頭ではわかってるのよね。できない事を数えても、

埒あかない事は・・・ ないものばかりに目がいくんだよ。だから、急に苦しく

なったり、超悲しくなったり、精神不安になっちゃうんだ(泣)。20代はできる

他人がただ妬ましく、30代はできない自分に腹を立て、40代はできる範囲で

工夫する事を覚えるって感じ? だからね、今何かジタバタして苦しくて、

こんなで私いいの?って思っても、大丈夫! 苦しい事が多かった分、あなた

にもそんな事あったんだ。そうは見えないねって言われるよ。これは深いなぁ。

私の周りの40代の女性は、みんな落ち着いて見えるもんね。恋愛や仕事etc.

酸いも甘いも噛み分けてって感じ。全て経験済みだし、うらやましいなぁ。

私なんて毎日、情けないくらいジタバタしてますよ。しゃーないな。これも

大切な経験だから。それにしても、人生の先輩のアドバイスは有り難いです。

いつも遠くに背中だけが見えてるような気がする。でも、ココロ強いよ。私の

歩みは超遅いから、足踏みしながら待っててね(笑)。いつもどうもありがとう!

♪今日のあゝ携帯 70代の未空母の友達が、写Mailを送りたいのだが、なかなかうまくいかない。届いた、届かないを固定電話で確かめ合う(笑)

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