光に向かって100の花束

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ドイツのある王様のお話です。

ある夜、王様は、市街の真ん中に大きな石を置いてみた・・・

ドイツのある王様が、誰も見ていない夜中に、市街の真ん中へ、
そっと大きな石を置いて帰城した。

翌朝、酔っぱらいの軍人が、その石につまずいて、倒れて頭を打った。

「誰だい、こんな往来に石を置いた奴は。バカ野郎、気をつけろ」

さんざん、悪口を言って立ち去る。

しばらくして、馬で駆けて来たた紳士が、
間一髪で大石に突き当たろうと、立ち止まった。

「ああ危ない。もう少しのところで、この石にぶつかって死ぬところであった。
イタズラするにもほどがある」

ブツブツ小言をいって去ってゆく。

またしばらくすると、一人の農夫が、荷車を引いて通りかかった。

「何だい、こんな大きな石を置いて。危なくて通れやしないじゃないか」

不平タラタラ、石を蹴って通り過ぎた。

かくして、誰一人、この石を取り除く者はいなかった。

1ヶ月後、王様は、市民をその広場に集めて訓示した。

「実はこの石は、私が置いたのである。

しかし今日まで、誰一人として、
公益のために取り除こうとする者はいなかった。

これは私の治政の欠陥だろう。

今日この石を、私が取り除こう」

王様みずから、石を動かした。

するとその下に。「この石を片づけた者に与える」と記した袋があった。

宝石と金貨20枚が、その中に入っていたという。

“あれを見よ みやまの桜 咲きにけり 真心つくせ 人しらずとも”

/高森 顕徹「光に向かって100の花束(1万年堂出版刊)」

明治36年、日比谷公園開設当時の照明灯(アーク灯)と、同じデザインで作られた鋳鉄製の水飲みだ。陸上交通の重要な部分を担っていた馬が、水を飲んだといわれている。そーだ、来年は午年・・・ってカンケーないか(笑)。それにしても日比谷公園って、クラシカルな水飲みだったり、鶴の噴水があったり、レトロなカフェや老舗のレストラン等、お宝ジャラジャラの東京の隠れた名所だと思ったね。秋になったら、また行ってみよっと(*^ー^)b

ナマ拳、その他のスケジュールはこちら

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