2004 年 12 月 9 日 のアーカイブ

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作家・田口ランディ

2004 年 12 月 9 日

20041209
3年前、友人2人と田口ランディのトークショーに行った事がある。その友人達は、空庵を通して知り合った。

確か彼女から、「ランディさんのトークショーに行ってみませんか?」というMailをもらった時には、私はすで

に申し込んでいて「あら、偶然! それならご一緒しましょ」という展開ではなかったか。あれから3年になるが、

今でもお付き合いをさせて頂いている。Netを通じてのうれしい出会いだ。トークショーの時のランディさんには、

正直魅力を感じなかった。しゃべり言葉の彼女より、あくまで書き言葉の彼女の方が、より私にダイレクトに届く

んだと痛感した。友人は今、ランディさんのエッセイを読んでいる。彼女は落ち込むと、旅で出会った人々を思い

出すそうな。「みんなそれぞれの時間を生きている。この地球上の色んな場所で。何だかとても不思議だ。みんな

それぞれの場所がある。その場所で、自分に与えられた運命を生きていく。そう思うと、私は私でいいんだなって

思う。人類はこんなに色々ある。私は私でいいのだ。色々あるうちの1つでいいのだ。そう思えると、いつもは気に

なる他人の事が、少しだけ気にならなくなる。人はどう生きてもいいんだ」と。友人は「プツップツッとした感じが、

なぜか切なくて危うくて、ハマるんだよね。小説より好きかも」と言う。私も同感だ。「抜粋した中では、“私は私で

いいのだ。色々あるうちの1つでいいのだ”の部分がいいな」とも。うんうん、そうだね。私も色々あるうちの1つだ

から。人混みは苦手だが、時おり上から眺めていると、この人間一人一人に名前があって、産んだ親がいて、

家族・友人・知人・仲間・恋人がいて、とりあえず住む場所があって・・・と考えると、不思議な感覚に陥る事が

ある。これは10代の頃からで、とにかく何だか不思議でたまらなくなるのだ(笑)。まさに、色々あるうちの“1つ”

の側から、“色々”側を見ているからなんだと思う。当たり前中の当たり前なんだけど、同じ人ってホントにいない

んだよね。トークショーの時に、加藤清氏が「一日一悪」の話をして、ランディさんは「自分の業も相手の業も飲み

込んで、引っくり返してしまうような事をしてみたらいい。それを恐れずにやってみたらいい。その時、心がジャンプ

する」と解釈しているとか。ふーん。私はすっかり忘れていた、というより、この話自体を覚えていなかった。でも、

“その時、心がジャンプ”するって、何だか清々しくってイイなぁ。好きだなぁ。色々ありながらの私を楽しみながら、

“その時”を待つとしよう。

♪ヨシノヤ in 銀座 「黒革の手帳~最終章~」は納得できないゾ。結局、元子は捕まっちゃうワケ? ねぇねぇ誰かおせーて(笑)

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