2005 年 11 月 2 日 のアーカイブ

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ディープインパクト

2005 年 11 月 2 日

といっても名馬の事ではない。My医女チャングムから「今日中に寝ましょうね」と
いうMailをもらって、今日こそは早く寝るゾと思いつつ、とあるサイトをクリック
した瞬間、だ、ダメだった。それが、私にとってのディープインパクト!

http://blog.livedoor.jp/safe_food_of_asia/

空庵の皆さんは、どんな風に感じられただろうか? 前に未空父から「今、中国では
公害訴訟が大変な問題になっている」と聞いていたが、その時はさほど深刻と思わず、
ふーんぐらいに聞き流していた。だが、ここまで映像で見させられると、本当にショッ
キングだ! 

人間は自分の住んでいる地球に、ここまでの仕打ちができるのかと思ったら、ふと
涙がこぼれた。何の罪もない魚や水鳥、カエル、豚etc.に対して、あんな風に残酷な
仕打ちをしておいて、同じ動物である人間は、どう償うというのだろう。もし、動物
VS 人間の裁判が起きたら、どんな敏腕の弁護士を雇おうと、人間側の全面敗訴で、
天文学的な賠償金を支払わなければならないはずだ。

前に「世にも奇妙な物語」という番組で、動物実験をしていた博士(←明石家さんま)
がある日、立場が逆転し、モルモット達に人体実験されるという話を見た事がある。
白衣をまとったモルモット達は、日頃の恨みをはらしてやろうと手術の器具を品定
めし、不吉な笑いを浮かべている。最後まで見られなかったので、結末は知らないが、
それにしても恐ろしい話だった。

世界の先進国は、すでに物質的な満足を得ているので、環境問題にも配慮した
物作りを心がけている。だが、これから豊かになろうとしている発展途上国におい
ては、環境問題より自分達の生活の向上が最優先だ。誰だって豊かになりたい。

豊かになって、何が悪い? 

日本の公害の原点は栃木・足尾銅山だ。未空母はここで生まれ、私の祖父は銅山に
勤めていた。千葉で定年を迎え、晩年は東京の目白で過ごしていたが、足尾には嫌
な思い出が多かったのだろう。祖父は最後の最後まで、足尾に行く事を拒んだまま
亡くなった。

中国人のモラルのなさには呆れるばかりで、あまりに嘆かわしいというのは簡単だが、
自分だって荷担している。100均で買った文房具、携帯用の置時計、Tシャツ、電卓etc.
わざわざMade in Chinaを選んでいる訳ではないが、今、日本でごくフツーに売って
いる物が、中国産で溢れかえっているのだ。私が安く買って喜んでいる代償が、あの
光景とは!?

決して手放しで喜べるはずもない。せめてMade in China製品を見る度、あの異様な
風景を思い出そう。ディープインパクトを忘れないように、胸に刻んでおこう。

何がどうしてこうなったのか? そして、私に何ができるのか?

・・・未だに答えは見つかっていない。
20051102

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