2008 年 8 月 5 日 のアーカイブ

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たった一人の大きな力

2008 年 8 月 5 日

実は、2回目のイベントで、
ついつい大きな夢を口にしてしまいました。

それは、「プチ紳士を探せ!」運動がスタートしてから10年、
つまり後7年で、「プチ紳士」「プチ淑女」という言葉を
「現代用語の基礎知識」に掲載してもらえるようにしたい、
というものでした。

それだけではありません。
調子に乗って、
その後は、「広辞苑」にも載せたいなど・・・

今から思うと冷や汗が出ます。

「やっぱり、無理だよなぁ」

と、ちょっと大風呂敷だった事を反省して帰宅。
ところが、机の上に置いてあった一冊の本をチラッと読み返して、
元気が出てきました。

蓮見太郎著
「たった一人の大きな力(宝島社)」
という本です。

世界中の「たった一人で頑張った人たち」の30の物語が詰まっています。

たった一人で森を守った人の話。
たった一人で地雷を除去した人の話。
たった一人で梨を植え続けた人の話。

その中に、千葉県の森田三郎さんのエピソードが載っていました。
森田さんは、ある日、子供の頃によく遊んだ谷津(やつ)干潟が
埋め立てられる事を知り、現場に行きました。

すると、タイヤ、布団、牛や豚の骨、
バイクなどゴミが捨てられて悪臭を放っていました。

森田さんは、たった一人でゴミ拾いを始めました。
ヘドロの中に入って、自転車を引き上げます。

でも、そのそばで、ダンプが不法投棄をしていきました。
「10捨てるなら、その倍拾ってやる」
と一日も休まず拾いました。

ある日、

「この近くに住んでいる自分達が干潟を汚しているのは良くないから」

と、主婦が一人、二人と手伝ってくれるようになりました。

やがて、その姿が新聞で紹介され、ゴミを捨てる人もなくなり、
ついには、谷津干潟は国設鳥獣保護区特別区に指定され、
水鳥の生息地としてラムサール条約にも登録されました。

たった一人の力が、みんなの心を動かしたのでした。
そこまで、なんと13年かかったといいます。

「プチ紳士を探せ!」運動をまだ、3年。
運動としては、赤ちゃんみたいなものです。

大風呂敷、いや、きっと大法螺だと笑われることでしょう。
でも、「現代用語の基礎知識」「広辞苑」に載せるまで、
この運動を続けます。

今回の3周年イベントには、北海道から鹿児島まで、
全国から大勢のサポーターの皆さんが駆けつけてくれました。

たった一人ではない事が、大きな励みになりました。

コツコツしかできません。
コツコツゆきます。

共にコツコツ、思いやりでいっぱいの世の中にしましょう。
今後とも、「プチ紳士を探せ!」運動の普及をご支援のほど、
よろしくお願い致します。

/志賀内 泰弘(10年後の世の中を良くしようという「プチ紳士を探せ」運動代表、編集長) 
  「プチ紳士を探せ!運動事務局“ギブ&ギブメルマガ”」より引用
20080805
♪千年以上にわたって潮風にさらされてきたため、残っている数少ない石積みの寺院。パッラバ朝時代の海外交易の港町、マハーバリプラムにある海岸寺院(7C後半~8C初め)は世界遺産だ。石積み技術によって、どこにでも寺院建築が可能になった。ムルガ神が抱っこされた貴重なレリーフは、この寺院の中にある。

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