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サンチャゴ・デ・コンポステーラ in スペイン

2009 年 11 月 18 日

20091118
2004年に「紀伊山地の霊場と参詣道」は世界遺産に
登録されたが、霊場だけでなく「道」が文化遺産の
対象として登録されたというのが、大きなポイント
だそうな。

人が作り出して、守ってきた道というものが、文化
遺産になっている事例としては、スペインの「サン
チャゴ・デ・コンポステーラ」という巡礼の道がある。

サンチャゴ・デ・コンポステーラは、スペイン北西
部のガリシア地方にある小さな町で、9世紀初頭に、
キリストの12使徒の1人である聖ヤコブ(スペイン
語でサンチャゴ)の墓が発見された事から、注目
を浴びるようになった。

だが、この墓が本物かどうかは不明らしい。それ以後
エルサレム、ヴァチカンに次ぐ聖地となり、ヨーロッパ
各地から多くの巡礼者が訪れるようになった。

元は小さな礼拝堂だったが、今ではカテドラル(大聖堂)
になり、3年前にここに巡礼に行かれた方から、グリー
ティング・カードを頂いた事がある。

長く厳しい旅の終わりに、この美しく荘厳なカテドラル
を見た巡礼者の感動・感激は、いかばかりか。歓喜
の涙にあふれ、ただひたすら有り難いと、神に感謝
した事だろう。巡礼の目的は、その過程にある。

先月、高野山に行った際、空海のご母堂が住んでいた
慈尊院に、四国巡礼の一団が満願御礼に来ていた。
尼僧さんと共に、万歳三唱の雄叫びを上げ、それは
それはうれしそうだった。気持ちはよーくわかるなぁ。

私はクリスチャンでもなく、仏教徒でもないが、
「人が作り出して、守ってきた道」を歩きたい
願望が、年々強くなってきた。国内外問わず
「巡礼の道」は、私のライフワークとなりそうだ。

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