お母さんの夢

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小学1年生の〇〇君は、お母さんに聞きました。

「お母さん、小さい頃、何になりたかった?」

すると、お母さんは答えました。

「色々なものになりたかったのよ。

 おつかいでクリーニング屋さんに行くと、
 クリーニング屋さんになりたいと思ったの。

 学校で勉強が楽しいと、
 先生になりたいと思ったの。

 遠足で素敵なバスガイドさんを見れば、
 バスガイドさんになりたいと思ったの。

 家族でレストランへ行けば、
 ウェイトレスさんになりたいと思ったよ」

「ふーん。じゃあ、お母さんの夢は叶わなかったんだね」

子供からそう言われると、
普通のお母さんならちょっと腹を立てて、言うかもしれません。

「そうよ、お母さんはあなた達を育てるために、
 夢をみんな犠牲にしたのよ」

でも、そう言われて、
心から喜べる子供はまずいないでしょう。

〇〇君のお母さんは違いました。

「じゃあ、お母さんの夢は叶わなかったんだね」

その言葉を聞くと、
お母さんは首を横に振りました。

「うぅん、全部、叶ったよ」

「えっ! どうして?」

〇〇君は、ビックリしました。

「だって、
 お父さんのYシャツにアイロンを当てる時には、
 クリーニング屋さんになった気がするし、

 〇〇君に勉強を教えている時は、
 学校の先生になった気がするし、

 お父さんの車に乗れば、お母さんはバスガイド。

 それに、みんなに食事を出す時は、
 ウェイトレスさんになった気分よ」

お母さんはニコニコしながら言いました。

〇〇君は、そんなお母さんを見て、
大人っていいなって思うのでした。

/中井 俊已(作家)
 出典:「子供を変えた“親の一言”作文25選(明治図書刊)」の中の小学1年生の作文より
20070317
♪「やわらぎの湯」では、食事は朝夕ともバイキングで、その数20種類以上! おばんざいといった感じで、どれもおいしい。夕食には刺身が付いたが、基本的に肉はないので、餃子の中身も野菜のみ。ほんの少しずつ取ったつもりが、最後には増えに増え、結局・・・完食(笑)

ナマ拳、その他のスケジュールはこちら

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