「代理によるミュンヒハウゼン病」後篇

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“ありとあらゆる方法で、とにかく子供を病気にさせて、
病院に連れて行く。だが、母親が自分の子供を故意
に病気にする訳がない。誰でもそう思いたい。

そして、医師は多くの場合、母親の言い分を信じる。
だから、この病気の発見は遅れた。誰もがこんな事
実を信じたくなかったからだ。

この症例を初めて論文にして発表したイギリスの医師
ロイ・メドーは、発表当初、世間から非難を浴びた。

しかし、これはまぎれもない事実だったのだ。この病気
の母親が望んでいる事は、ただ一つである。病院関係者
と親密になる事。まさか?と思う。そんな事のために?

でも、そうなのだ。

この病気の母親達は、病院の先生、医療スタッフと
会うためだけに、子供を虐待する。彼女達の目的は
“難病の子供を抱えた母親”として注目され、同情
される事なのだ。

そのために、子供を病気だと言い張り、そして時には、
自分の手を下して無理やり病気にする。自分の存在を
認めさせるために、子供を利用する事に何の罪悪感も
ない。

子供達は、母親から虐待を受けた事実を隠すように
強要される。万が一母親を告発しても、誰も子供の
言葉を信じない。この病気の母親のいる家族には、
50%の確率で不審な死を遂げた兄弟がいた。

つまり、母親の病気が発覚した時はすでに、子供一人
が殺されている場合が多いのである。母親は一人が
死ぬと、次の子供をターゲットにする。そして、何度
でも同じ事を繰り返し続ける。

彼女達にとっては、医師の注目を引く事、それだけが
目的である。手段に興味はない。日本でも最近にな
って、症例が確認されるようになっている”
20081228
♪南インドの高級リゾートホテルにもいた、日本でもおなじみの、あのサル達のヒト版。これは万国共通の教えなんだろうか? 幼児虐待は決して、決して「見ざる・聞かざる・言わざる」にしてはいけない。今、私にできる事、略して「イマデキ」は何だろう? それは空庵を通して、より多くの人達に、この「代理によるミュンヒハウゼン病」を知ってもらう事だと思う。

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