2010 年 2 月 20 日 のアーカイブ

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ピーニャの命日

2010 年 2 月 20 日

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みゅ~ちゃんのうさ友達であり、美老庵・師匠の大切な家族ピーニャは、
2/20月に帰った。もうあれから2年になるのか。あの日は、空庵に電話
があり、師匠と話しているうちに、2人で泣き出してしまった。

とにかく今は、気が済むだけ泣けばいい。涙枯れるまで泣けばいい。
決して我慢せず、思いっきり泣く事がピーニャへの供養になるのだから。

そして今年は、友人から素敵な和菓子が送られてきた。一段ごとに綿
が敷かれていて、あまりに繊細な、その名も「う寿氷」という。

これは富山県小矢部市にある、二百数十年以上続く、老舗和菓子店
「薄氷本舗 五郎丸屋」のお菓子だ。薄氷とは、雪どけの頃の朝に水
溜りや水田に張る薄い氷で、これを1751年(宝暦2年)、5代目五郎
丸屋八左ェ門がお菓子にする事を思いついたそうな。

以降、臨済宗の本山を経て、禁裏に献上されたり、加賀藩主が江戸
に参勤の際に、土産物として持参したり、また茶席でも親しまれるよう
になったんだとか。

薄氷は噛むとパリッと軽い音を立てて、徳島県産の和三盆が口の中
でシュワっと溶ける。もう食べるのがもったいないくらい繊細なお菓子で、
南仏プロバンスに住む友人Nadineに自慢したくなった。どーだ、ニッ
ポンが誇る和菓子の実力を思い知れ、ってか(笑)。こんなの絶対、
フランス菓子にもないから。キッパリ! 

貴重な「薄氷」は、ピーニャの命日にお供えした。きっと甘い物好き
だったみゅ~ちゃんと一緒に、月でピョンピョン大喜びしてると思う。

いつも心温かく、優しい友人に感謝だ。どうもありがとうございました。

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