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仏教会騒然のアマゾン「お坊さん便」②

2016 年 2 月 23 日

空庵facebookに、仏教会騒然のアマゾン「お坊さん便」①をUP

したら、山梨県北杜市に高野山法徳寺を開創した、大西良空さん

という方から、コメントを頂いた。ありがとうございます。

『中々核心を突くご意見ですね。僧侶の一人として、大いに賛同

いたします。葬式仏教と揶揄されて久しい日本の仏教界ですが、

葬儀もいまや形骸化して、どのお坊さんでもいいという時代に

なっています。その事に気付いていないのか、気付いてない振り

をしているのか分りませんが、形骸化している今の葬式仏教を、

アマゾンがそのまま形にしたに過ぎません。

アマゾンは、仏教界の現状を鏡に映し出しているだけです。

信仰の世界においては、御本尊と信仰する者、或いは僧侶と檀家、

僧侶と信者との信頼関係は絶対不可欠で、その信頼関係がなけ

れば信仰の世界そのものが成り立ちません。これは、引導する

側と引導される側との間でも同じです。

「あのお坊さんに引導して頂きたい。あのお坊さんでなければ

往生できない」と言って頂けるまでの信頼関係の構築があって

こそ、得度式である葬儀が成り立つのです。

その信頼関係の構築を忘れているところに、どのお坊さんでも

構わないという派遣ビジネスが、葬式においても成り立つ土壌

があります。その土壌を作ったのは、アマゾンではなく、

アマゾンを批判している仏教界なのです。

その事に気付く事が出来なければ、今の仏教界はかなり重体

と言わざるを得ないでしょう。その意味で、今回の騒動は、

アマゾンを通じて、今の葬式仏教界に覚醒を促すみ仏の大い

なる慈悲の鞭とも言えます。僧侶自らがその事に気付き、

変らなければ、アマゾンさんのビジネスを止める事は

できないでしょうね』

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