2003 年 8 月 2 日 のアーカイブ

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70年と5分

2003 年 8 月 2 日

「“70年と5分”の業績の成果か? “5分”の労働か?」

林武(1896-1975)という洋画の巨匠に、こんな逸話が残されているそうです。

晩年、富士山の絵を「ササーッ」と数分で描いたそうです。ある時、取材者が

「数分で〇十万円というのは、なかなかのお値段ですね」みたいな事を言った。

それに答えて、林画伯は「この作品は5分で書いた作品ではありません。

その前に70年間準備をしてきました」と。同様の話は、ピカソの逸話としても

残されています。ある見知らぬ人がピカソを見かけ、「いくらでも構わないから、

このナプキンに絵を描いてくれないか?」と頼んだのです。するとナント、ナプ

キンに書いた作品に、1万ドルの値を付けたのです。「30秒で書いたにしては、

あまりにも高すぎる」と言ったところ「この作品には、40年と30秒もかけたん

だよ」と言ったそうです。ともすれば、他の人が過去にどれだけの時間とお金

とエネルギーを費やし、何を学んできたのか、技を磨いてきたのか、どれだけ

工夫を重ねたか、実験を繰り返したのか・・・ 想像できないですね。同様に、

あなたの仕事や作品に関しても、ほとんどの人は全くわかっていない事でしょう。

あなたがその仕事をこなすまでに、どれだけの時間、エネルギー、お金、汗、

アイデア、情熱、愛情を注いだか・・・ 今までのあなたの人生の結晶として、

今の作品、今の仕事ができあがっている事を! あなたの仕事に誇りを持ち、

その仕事、技術、作品ができあがるのに、あなたがどれだけの事を今までして

きたのか、しっかりと説明し、納得してもらいましょう。「えっ? お客さんに

そんな事を説明するの?」「いいえ、“ウルサイわね。何様だと思ってるの?”

なんて怒られるかもしれません」「じゃあ、社長に?」「いいえ、そんな事を

急に言い出すと、首になるかもしれません」「それでは、誰に?」「まずは、

あなた自身に」。あなたが自分の仕事の価値をしっかりと認めた時に、セルフ・

イメージが高まり、次第に相応の価値を受け取れるようになります。そして、

それが見事にお客さんに、そして社長にも伝わっていく事でしょう。あなたの

行く手を阻む最大の壁は、あなたが自分に与えた制限かもしれません。

あなたが歩いてきた道程と、学んできた事について承認し、正しく評価して

あげましょう。もちろん、上には上がいる事でしょう。でも今日、仕事で出会う

人は、あなたが与えている事に関して興味を持ち、価値を認めているから、

今あなたの仕事やサービスの提供を受けようとしているのです。あなたが

与えられる最大限の事を、自信を持って与えましょう!

♪今日のお初:六本木ヒルズでT3 よくもまぁ、こんなどデカい物を建てたもんだ。夜風が気持ちイイ。シュワちゃんの宿敵ロボのナント美しいコトよ♪

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