2004 年 11 月 10 日 のアーカイブ

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創意工夫

2004 年 11 月 10 日

20041110
突然「課題を与えます」というS先生の声が、教室中に響いた。「は、はい」と足を骨折し、

見学をしていた男性生徒。「手だけ動かして、参加して下さい」「わ、わかりました」。

S先生が続ける。「いつも五体満足で、太極拳ができる訳ではありません。手足が不自

由な時もあります。それでは、元々体の不自由な方は、太極拳はできないのでしょうか。

決してそんな事はありません。動かせる所だけ動かせばいいんです。それでも十分に

ほぐれます」。ハッとしてGoodきた(寒っ)。まさに、イマデキのカラダ版だ! 先月は台風

のため中止だったり、先週は文化の日で休みだったりと、太極拳に来るのは久々なのだ。

ホントは有り難いはずなんだけど、元来ナマケモノの私は、いたく疲れていた。やたら

時間が長く感じられた。資格審査もあったからだろうなぁ。受けた生徒は「奥伝」のたった

1人。こんなに少ないのは初めてだと思う。みんな余計な資格とかに大金をかけたくない

んだよね。わかるわかる。太極拳を始めて間もない30~40代の若い世代は実質主義だ。

ジジババ世代と違って、イマドキ10年かけて取る資格なんて、意味ないじゃん。そんな

悠長なコト言ってらんないし、で?って感じ。全~然有り難がらない。今までみたいに金

取り主義を続けてると、生徒がどんどんいなくなるよ。いつも広い場所でやれるとは限ら

ない太極拳。4畳半一間なら、4畳半一間なりの太極拳がある。それなりに工夫すれば

良いのだ。老人ホームで行う太極拳は、24式はやらず八段錦だけの所が多い。車椅子

で参加するお年寄りが中心だからだ。やれないのではない。やらないのだ。工夫して何

が何でもやってみようとしてないだけ。最近、愚痴っぽくブスくれていた私に、喝を入れら

れた気分だった。さすが、S先生。絶妙なタイミングですな。太極拳に完成はない。どこま

でいっても未完成なのだ。だから、続ける。続けながら、試行錯誤を重ねるしかない。

それが、太極拳。いや、全ての「道(どう)」と名のつくもの。そう信じている。

♪今日の氏神様 小鳥のさえずりをBGMに境内を独占。心身共に清められる感じがして、しばらく座りながら“人間”光合成する。

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