2005 年 6 月 19 日 のアーカイブ

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無所有

2005 年 6 月 19 日

私がモーゲン族を呼んでいるのか、モーゲン族に私が呼ばれているのか(笑)。
やはりこの方もモーゲン族に感動しているらしく、またもやMailを下さった。

“研究者とCBSの記者が浜にある小舟の上で話している所へ、1人のモー
ゲン族の男性が来ました。記者が彼を背にしている研究者に教えますと、
研究者はその男性に語りかけました。そして、研究者はまた話し始め、
男性はまだ後ろに立っています。CBSの記者は当然、研究者に聞きます。

研究者が言うには、「彼はこの舟の持ち主で、津波で壊れた部分を修理
しに来たと言っています」との事でした。そういえば男性は、手に工具
らしき物を持っていました。

記者の方は舟から降りようとしたらしいのですが、研究者が「いいん
です。彼は修理しようとして、ここへ来ただけですから」と言いました。

モーゲン族の男性は、舟を修理に来たのであって、その舟の上で
話している人を退かしに来たのではないんですね。

それに「欲」「貯める」「所有」「心配」等々のない彼らは、その舟が
「自分の物」ではなく、「今日1匹の魚を釣るための物」なのでしょう。
話が10時間に及ぶかもしれないのに、後ろに立っています。でも、
待っているのではなく、ただ立っているだけなんですね(笑)。

モーゲン族の男性と研究者と記者の立場がおっかしくて、深夜1人
で「最高!イイなイイな」と感動してしまいました。画面の解釈には、
かなり私の主観も入っているかもしれませんが、1つだけ言える事は、
一番神様に近いのは間違いなくモーゲン族の人達という事ですね。

貯金をし、減る事にキリキリし、通帳のゼロの多さが幸せと比例
していると思う「文明人」が、スタコラサッサと逃げていくほど
の極意です。いいえ、モーゲン族にとっては、極意でもなく
「普通」の事なのでは?

毒され切った自分も見えて有り難かったです。フグを捕った時も
何も見えないのに、モリを投げると刺さっていて・・・

与えられた糧を分かち合うので、「めいっぱい」という単位もない
のでしょうね。恥ずかしい~。この時期に頂いた贈り物でした。
私も再放送を問い合わせてみます”とおっしゃって下さった。

ご協力どうもありがとうございます! 淡々と生きるモーゲン族に
見習う事が多いなぁ。この「淡々と」というのが、どれほどムズカ
シイか。どれほど奥深い意味を持つか。まさに、言うは易し行う
は難しだ。この偉大なる民族にココロからの敬意を表したい。
20050619

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