2011 年 4 月 1 日 のアーカイブ

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東京に原発を!

2011 年 4 月 1 日

今から何十年も前、私の周りには平和運動をされている方がいた。
その方達は言わば、ヒッピーの最後の世代で、反核を掲げ、様々
な活動をしていた。どの人も年齢、職業不詳といった感じで、私は
その怪しげなインド綿系の姿が、どーしても好きになれなかった(笑)。

その中にTさんという天才バイオリニストがいて、17歳の頃、夜中
に突然UFOが現れ、ベランダからそれに乗り込み、宇宙人から
地球の未来像を見せられたという。彼には数時間に感じたが、
実際はほんの数分だったらしい・・・つーか、き、キテますっ(笑)。

その中には核に関する映像もあり、その影響もあったのか何な
のか、彼はその後、年上の奥さんとも離婚して、全ての人間関係
を断ち切って一人、自給自足の村に行ってしまった。

私はそれを聞いた時、自給自足というライフスタイルが信じられず、
ただただ何で?と思ったが、彼は農作業をしながら、必要な電気
は風力発電と言っていたような・・・ 今、考えれば時代の最先端
を行っていた人だと思う。

Tさんは平和運動をされている方だけあって、原発にもとても詳し
かった。当時の私の原発の知識といえば、原子力発電所の略で、
電気を作っている巨大な施設ぐらいの程度だった。

そんな私にTさんは、「無知が一番、恐ろしい事なんだよ。国民は
何も知らされていない。東電は悪の権化なんだよ」と冷静な口調
で怒っていたのを、今でもハッキリ覚えている。

核の恐ろしさを色々と教えてもらったが、残念ながら何一つ覚えて
いない。だが、そんな私でも、たった一つだけ覚えている事がある。

それは「広瀬隆氏が書いた『東京に原発を!』という本を読んで
ごらん」と言われた事だ。本は昔から大好きだったので、すぐに
買い求め、夢中で読んだ。真夜中、明かりを煌々とつけながら・・・

1981年に出版された原発反対派として有名な広瀬隆氏の「東京
に原発を!」では、原発が本当に安全であると言うならば、何も
田舎ではなくエネルギー効率、送電効率の一番いい東京湾に
こそ作るべきだ、と述べている。

2004年公開の映画「東京原発」は見ていないのだが、今回、
広瀬さんの言っていた原発の危険性が、まさに現実のものと
なった。私は再度、この名著を真剣に読み返している。

Tさんは今、どこで何をしているのだろう? 是非、お目にかか
って、心から感謝の気持ちを伝えたい。ありがとうございます。

予言されていた「原発震災」 広瀬隆氏インタビュー
http://www.videonews.com/interviews/001999/001771.php

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