2013 年 10 月 26 日 のアーカイブ

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封印された日本のタブー「おじろく・おばさ」中篇

2013 年 10 月 26 日

10/12付「封印された日本のタブー『おじろく・おばさ』
前篇」から読んでね。
http://www.coo-an.com/blog/archives/17240

「おじろく・おばさ」の記事によれば、
http://news.nicovideo.jp/watch/nw808992
国土の70%が山である日本で、山林によって隔絶された村では、
独自の文化が発生する場合が多く、神原村もその一つだという。

耕地面積が少ない神原村では、家長となる長男より下の子供を
養う余裕がない。そのため、家に残った下の子供は、「おじろく・
おばさ」と呼ばれ、長男のために死ぬまで無償で働かされた。

家庭内での地位は、家主の妻子よりも下で、自分の甥っ子や
姪っ子からも下男として扱われる。戸籍には「厄介」とだけ記され、
他家に嫁ぐか婿養子に出ない限り、結婚も禁じられた。

村祭りにも参加できず、他の村人と交際する事もなかったため、
そのほとんどが一生、童貞・処女のままだったと推測される。

将来の夢どころか、趣味すらも持たず、ただただ家の仕事をして
一生を終えるのだ。そんな奴隷的な状況が、ある種の精神障害
をもたらすのか、「おじろく・おばさ」は無感動のロボットのような
人格となり、言いつけられた事以外の行動はできなくなってしまう。

いつも無表情で、他人が話しかけても、挨拶すらできない。読み
ながら背筋が凍ると同時に、とにかく悲しくなって思わず涙ぐん
でしまった。たった一度の貴重な人生を、こんな風に過ごさなけ
ればならなかった日本人がいたなんて・・・

神様は一体、どこを見ていたのだろう? 神様は、絶対に人を
見捨てる事はないという。もしそんな事があるとしたら、それは
人が神様を見捨てた時であり、神様は人を絶対、見捨てない、と。

だが、「おじろく・おばさ」は神だの仏だの、そんな事すらも考え
ずに、ただただ日常生活を送っていたのだろう。胸が締めつけ
られる思いだ。

この「おじろく・おばさ」の取材に先立ち、精神科医・近藤廉治氏
は2つの推論を持っていたという。

つづく

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