2000 年 9 月 11 日 のアーカイブ

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ごめんね

2000 年 9 月 11 日

起きてみると、家の中に誰もいない。空腹・・・いつもの事ながら、不安に襲われてしまった。

そういえば、この週末はずっと家にいた。昼と夜が逆転の生活。まさにTwin怪獣が出て来る

土壌を作り上げてしまった私。昔、寮に住んでいた友達が、会社側の経費節減のため、その寮

が閉鎖され、出て行かなければならなくなった。一人暮らしを始めた友達は、全てが初体験。

朝、うるさいスリッパの音で目覚めないかわりに、一人の空間をイヤというほど思い知らされ、

「あまりの人恋しさに夜中、人が見たくてコンビに行きましたよ」と話してくれたほど。

この時は「へぇーっ? そんなに人恋しくなるものなの?」と珍しがって、驚くほど他人事だった。

ここ最近、そう話してくれた友達の気持ちが、痛いほどわかるようになり、申し訳ないと思う気持ち

でいっぱいになった。3年前の自分と今の自分は別人だ。若かったんだなぁ。自分の事何て、全然わか

らなかったんだ。年をとって益々甘えん坊になり、寂しがり屋になり、本当の自分の弱さ、脆さ、危うさ

を見せつけられる。そんな素顔の自分を見て、誰よりも自分が一番驚いている。己と向き合っているのだ。

独居老人の孤独死の話を聞く度、本当につらくなる。人生の最後を飾る死が孤独と引き換えなの?

それって悲しすぎるよね。お互いの存在が支えになって、励みになる。そんなネットワークを広げたい。

ごめんね、Mさん。あまりにあなたの孤独感を、寂しさを、つらさを、悲しさを知らなさすぎた傲慢だった私。

本当にごめんなさい。

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