2005 年 7 月 15 日 のアーカイブ

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Caring Crown

2005 年 7 月 15 日

国境なき医師団は知っていたが、国境なきクラウン団というNGOがあるのは初耳だった。
1人のスペイン人クラウンが始めて、今は世界中に2000人以上もいるとか。災害や紛争
地域で、親を亡くした子供達の慰問が主な任務だ。心身共に傷つき、苛酷な毎日を過ご
している子供達は、いつしか笑う事を忘れてしまうという。そこへ、クラウン団の登場!

最初は緊張していた子供達も、徐々に明るい声を上げて笑い出す。そして、あの真っ赤
な鼻を手渡されると、今度は子供達が周りを笑わせようとする。たかが鼻、されど鼻だ。

国境なきクラウン団の活動は、慰問先でクラウン教育にも力を注ぐ。そうして、新たな
仲間ができていく。私は先日、そんなNHKのドキュメントを見て感動した、と友人のクラ
ウンTANTANに話したところ、「未空さん、ケアリング・クラウンっていうのがあるんで
すよ。私はそれになりたいんです。実際、病院や孤児院とかに慰問に行った事もあり
ます」と教えてくれた。

番組の中で、日本人の男性クラウンが、「最も優秀なクラウンとは、いかに素晴らしい
握手ができるかどうかなんですよ」と言っていた。世界には、歳を取って体力が衰え、
ジャグリングやその他のワザができない70代以上の現役クラウンがいっぱいいるそうな。

でも、慰問先で最も愛されるのは、彼らだという。それは、会った瞬間に温かい握手が
できて、それが相手に伝わり、もうそれだけで癒しになってしまうのだ。瞬間高濃度
ヒーリングと呼べるかもしれない(笑)。TANTANが目指すケアリング・クラウンとは、
こういう人達の事だろう。

San Diegoにいた時、ルームメイトのJonに友人を紹介された時の事、彼は「Nice to
meet you」と言いながら、私には全く伝わってこなかった。だって、握手が全然Nice
to meet youじゃないんだもん。ココロここにあらずがバレバレ(笑)。

ある政治家が選挙運動の時、「有権者と握手をすると、その人が自分に投票してくれ
るかどうかわかった」と言ってたっけ。多分、これは真実だと思う。それぐらい握手は
重要なのだ。手と手を握り合うのは、エネルギーの循環でもある。この広い世の中で、
せっかく出会えたのなら、良い人間関係を築きたい。ケアリング・クラウンのように、
世界中ご縁のある人と心温まる握手ができたら、と思う。
20050715

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