2006 年 6 月 30 日 のアーカイブ

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お富士さん①

2006 年 6 月 30 日

♪夏が来~れば 思い出す~ ジモティーの有名なお祭りに「お富士さん」がある。
小学生の頃は縁日が楽しみで、毎年欠かさず通っていたものだ。お小遣いは学級
会で決まったような記憶があるが、余計なお世話だよなぁ(笑)。

「お富士さん」は江戸の昔、富士山信仰が盛んになり、富士山にお参りできない人
達のため、各地に富士山に見立てた小山の頂上に祠を作り、人々は毎年富士山
の山開きに合わせて、お参りをした事がお富士さんの始まりだとか。富士山から
岩や石や土を運んで築山したとも。

ジモティーの富士塚は、地域の人々が江戸時代以来、富士信仰に基づく祭儀を行っ
てきた場で、ぬわ~んと区指定有形民俗文化財にもなっているのだ。知らなかったぁ。
にわか郷土歴史家にでもなった気分で(笑)、ヤフってみると、現在も富士塚を信仰
対象として、毎年6月30日、7月1日に富士神社伊藤元講が大祭を主催している。

参詣者は頂上の石祠を参拝するのに先立ち、線香を焚くが、これは富士講の信仰
習俗の特徴の1つなんだとか。塚には、伊藤元講などの建てた石造物が30数基あり、
銘文によれば、遅くとも天宝11年(1840年)10月には、富士塚として利用されていた
と推定されるらしい。って事は、166年も前から続いてたの?

これらのうち、鳥居や頂上の石祠など16基は、明治14年(1881年)に建立されている。
この年は、富士講中興の祖といわれた「食行身禄(しょくぎょうみろく)」、本名伊藤
伊兵衛の150回忌に当たった。石造物の中に「富士山遥拝所再建記念碑」もある
ので、この年、伊藤元講を中心に塚の整備が行われ、その記念に建てたのが、
これらと思われるんだとか。

形状は古墳と指定される塚に、実際の富士山を模すように溶岩を配し、半円球の
塚に頂上を平坦に削って、富士山の神体の分霊を祀る石祠を置き、中腹にも富士
山の五合目近くの小御岳神社の石祠を置いている。また、石段の左右には登山
路の跡も残されており、人々が登頂して富士山を遥拝し、講の祭儀を行うために
造られた事が知られる。

お祭り以外の時は、超ひっそりしている場所で、私はかなり昔、一人でお参り
に来た事がある。そこへジモティーのデザイナーの友人からMailがきた。

「ねぇ、もし良かったら、久々にお富士さんに行ってみない?」
20060630

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