2006 年 2 月 18 日 のアーカイブ

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ノミしん

2006 年 2 月 18 日

パフォーマーの友人から、こんなMailが届いた。

“ちゃんと必要な時に、必要なものやチャンスがやって来ると信じて
頑張るしかないですよね。上原愛子ちゃんがテレビに出てて、辛くて
辛くてスランプから出れないで苦しんでいた時に、お母さんから「やめ
ちゃえば?」って言われて、「やめたくない」って自分の本当の気持ち
に気がついたって内容の話をしてたんです。好きで始めても、やっぱ
り壁はどんな人にでもやって来るんですね。私の周りには、ハッキリ
と「じゃあ、やめたら?」って言ってくれる人はいないけど、自分では
ずっと「どうなの?」って自問自答です。今は自分から見て、ポジティ
ブなエネルギーを持ってる先生に興味があって、色んなワークショッ
プに関わりたいと思ってます。ボイス・トレーニングもぜひ受けてみた
いです。お互いに頑張りましょうね”

トリノオリンピックを見ていて思うのは、本番にどれだけ自分の実力
が出し切れるか? この一言に尽ると思う。ある男子選手が「僕は
ノミしんですから」とインタビューで答えていた。“ノミしん”とは、ノミ
の心臓の略で、つまり本番に強いという事だ。

練習中にどんなに素晴らしい演技ができたとしても、本番でコケたら
おしまいだ。世界中の視聴者は、本番がその人の実力と見る。ここ
ぞという時に、自分の真価を発揮できるかは、神のみぞ知る。

頑張っても頑張っても結果が出ない、それこそがスランプだ。パフォ
ーマーの友人が言うように、好きで始めた事でも、やはり壁はどんな
人にでもやって来る。これをどう乗り切るか? オリンピック選手とも
なれば、なおさら心身共に超ハイレベルな自分との戦いだ。

昔、テニスのコーチが「練習の時は試合のように、試合の時は練習
のように」と言っていたのを思い出す。だが、私のような凡人は、練
習の時はダラダラと、試合の時はキンチョーしまくり、普段できてい
た事すらできなくなっておしまい、という典型的な勝負弱さのパター
ンだった。

「太極拳より大切な事があれば、そちらの方に行けばいい。若いうち
から太極拳だけに凝り固まる必要はないのよ。ただ続ける事だけが
いいってもんじゃない。やめたかったら、いつでもやめていいのよ。
一旦やめた事で、見えてくる事やわかる事もあるの。ご縁があれば、
必ず戻って来ます」と言うS先生はキャリア20年以上だ。

私は典型的な非ノミしんだが、周りからはそうは見えないらしい。
つまり、偽ノミしん(笑)? いつの日か、真のノミしんになれたら
イイなぁと思う。
20060218
♪スリランカで食べたミニ・バナナは甘くておいしかった。色とりどりのフルーツが並ぶ市場は、さすがは南国。おやつに最高だよね。

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