2008 年 1 月 9 日 のアーカイブ

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今、為すべきことをしっかりとやる

2008 年 1 月 9 日

わが国の曹洞宗の開祖、道元禅師の修業中のお話です。

ある夏の、暑い日のことです。
 
老いた食事係の僧が、シイタケを干していました。
 
この老僧、背骨は弓のように曲がり、眉毛も真っ白です。
 
道元が、老僧に歳を聞くと、「68歳」と答えました。
 
おりしも、太陽はギラギラと照りつけ、地面からは、むっと
した熱気が這い上がってきて、卒倒しそうです。
 
思わず道元は、老僧に問いかけました。
 
「如何んぞ行者、人工を使わざる?」
(いかんぞあんじゃ、にんくをつかわざる?)
 
「どうしてあなたのようなお年で、こんな苦しい作業をなさるの
 です。下役や、雇い人にやらせればいいじゃありませんか?」

すると、すかさず老僧はいいました。
 
「他は是れ吾にあらず」(たはこれ、われにあらず)
 
「他人は私じゃない!!」
 
そりゃそうです。
 
道元は、続けて聞きます。
 
「それはそうですが、しかし、今は炎天下です。もう少し日が
 陰ってからになさればいいではありませんか・・・」

それに対する、老僧の答えはこうでした。
 
「更に何れの時をか待たん」(さらにいずれのときをかまたん)
 
あとで、あとでと言っていて、本当にその時が来る保証があるのか
 
今のこの瞬間こそが、最適の時間なのだ!!

「いま、ここで、わたしが」なすべき仕事をしっかりとやれ!!
 
あとでやろう・・・ 誰かがやってくれないか・・・
 
そんなことを考えていたのでは、仕事が重荷になるだけだ。

老僧は、道元にそう教えたのでした。
 
う~ん、実にいい教えですね。
 
早速、来週から試してみるぞ~!! あれ?(^_^;)

/佐野 隆一(サプリメントアドバイザー)
 メルマガ「こころのさぷり。体のサプリ。」より引用
20080109
♪東大阪・石切神社での「喝!」

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